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【第5回】木材の話2005年1月21日掲載 「地球のたまご」にいらした方は、一様に、木で組まれたコリドールの空間に感嘆の声をあげられます。この自慢の空間を実現するために、さまざまな苦労がありました。 今回は、「地球のたまご」に使われた木材の調達から乾燥、そして日常の利用についてご紹介します。 ■近くの山の木で「地球のたまご」は、木造一部RC造です。計画段階でも、このことはかなり早期に決まっていました。今にして思うと、この件で論議があったという記憶もないほど、当たり前のように木造が選択されました。 コリドールの大きな空間を実現するために集成材を利用するという案も出ましたが、やはり近くの山の木をつかおう、無垢材でいこう、ということになりました。 ■OM式木材乾燥材は杉で、ということはすぐに決まりました。「地球のたまご」は、OMの集大成を、という考えがありましたから、すでに実用化されていたOM木材乾燥を使おう、ということも自然な流れで決まっていきました。 OM木材乾燥とは、木材を保管する倉庫内にOMソーラーの集熱空気を吹き出し、保管しながら乾燥を促進するという考え方です。 しかし天竜にはOM式木材乾燥庫はまだなかったため、木材調達だけでなく、乾燥庫の設置というハードルを越えなければなりませんでした。 いっときは、計画地内に木材乾燥庫を設置する、という案まで出ましたが、結果的には、天竜市の製材所・フジイチさん所有の倉庫を改修し、産地近くで乾燥させることが出来ました。木材調達・乾燥にあたっては、フジイチさんをはじめ、関係各位に深く感謝しております。 フジイチ木材乾燥庫内部。中央上部に見えるのは、OMハンドリングボックス。太陽熱で温まった空気を移送します。 ■木のオフィス構造材だけでなく、床材にも杉が使われています。 オフィス用途のため、土足利用という前提で、熱圧処理をした杉材を利用しました。ところが、工事が進行するにつれて、美しい床を保つために上履きに履き替えるようにしてはどうか、という意見が出てきました。 計画は土足利用で進んでいたのですが、あれこれ問答した結果、上履きに履き替えることになりました。今になってみると、この変更は正解だったといえるでしょう。見学に見えた方に、きれいな床を見ていただけますし、なによりOMソーラーの床暖房の効果がわかりやすいのです。 使い込むと味が出てくるのが自然素材の良さ、といえば聞こえはいいのですが、実際には、お茶をこぼしたり、荷物を落として傷をつけたりといったアクシデントはついてまわります。でも、その都度お湯拭きをしたり、糠で拭いたりということで、いい状態に戻るというのも木の持つよさです。 地球のたまごにいらした際は、上履きも脱いで、その風合いを楽しんでみてください。 |
地球のたまご |
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