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全館空調と間違いなく相性のいい鬼に金棒な組み合わせの太陽光発電

お世話になっております!OMソーラー・マーケティング部のかつのです!

今回のコラムでは『全館空調』と『太陽光発電』といったド直球のテーマにしぼり、OMソーラーとしての見解を丁寧に解説していきたいと思います。

お客様に設備をご提案されるにあたり、部屋間の温度差が少なく、1年を通して快適な『全館空調』を選ぶか、売電単価が少なくなっているとは言え、自家消費や災害時などのレジリエンス的な観点より太陽光発電を選ぶか…どちらも捨てがたい。

そんなご経験が一度でもある方は本コラムをぜひご参考にしてみてください。

 

 

 

 

目次

  1. 全館空調と太陽光発電。どちらにもメリットがある
    1. まずは、全館空調のメリット
    2. そして、太陽光発電のメリット
  2. 全館空調は高い?
    1. 上乗せは実質100万円程度。
    2. 差額100万円を住宅ローンに換算し、毎月の光熱費でペイ
  3. 太陽光発電を組み合わせて全館空調のコストも安心
    1. 避けられない電気代の高騰
    2. 全館空調。だけどZEH。
  4. まとめ

 

 

全館空調と太陽光発電。どちらにもメリットがある

こちらでは全館空調と太陽光発電それぞれのメリットについて改めて解説していきたいと思います。

 

 

1.まずは、全館空調のメリット

【前提とする条件】根拠ある設備の計画と事前のシミュレーションは必須。

 

 導入メリット 

  • 1年を通して安定した室温
  • リビングだけではなく、トイレ・脱衣室等の非居室も寒くない、暑くない
  • 一般的なエアコンとは異なり、壁がスッキリ!
  • 室外機が1台のため、外もスッキリ!

 

 

 

 1年を通して安定した室温 
 リビングだけではなく、トイレ・脱衣室等も寒くない、暑くない 

以前のコラムでは、平面図を使って最も寒い時期に各部屋の温度がどの程度になるのかをご紹介しましたが、夏も同様です。

どこかの部屋だけが極端に暑くなるようなことはなく、1日を通して設定温度の27℃をキープできていることが次の画像からもわかります。

 

また、全館空調は「部屋」という単位ではなく、「建物」全体を考慮して計画しますので、トイレ、廊下、脱衣室も他の部屋同様の温度になっていることがわかります。

 

 ▼建物条件 

  • 全館空調 ※対象範囲:玄関以外
  • 建設地:静岡県浜松市
  • 断熱基準:HEAT20 G2(UA値:0.46)

 

8月15日

  • 6:00   外気温:26.7℃
  • 12:00 外気温:33.3℃
  • 18:00 外気温:30.3℃

 

8月15日 6:00 外気温:26.7℃

 

8月15日 12:00 外気温:33.3℃

 

8月15日 18:00 外気温:30.3℃

 

注)18:00の画像では西日の影響で玄関が30.1℃と最も高くなっています。全館空調対象外の真夏の西日、怖い…

 

 

 

 一般的なエアコンとは異なり、壁がスッキリ! 

実はこの「壁がスッキリ!」という点。

全館空調を導入されたお客様の中でも非常に満足度が高いメリットのひとつです。

今まで当たり前のように壁にあったエアコンがなく、ただただシンプルな吹出し口が天井や壁にあるというのは意匠性という点においても重要な差別化ポイントとなります。

 

 

 

 室外機が1台のため、外もスッキリ! 

こちらは特に施工される工務店さまに喜ばれるメリットの一つです。

室外機が複数の場合、置き場に困ったり、せっかくの外壁に配管がきてしまったり、隠蔽しようにも壁に少々工夫が必要であったりと実はこの室外機が1台で済むという点は一見大したことがないようですが、「助かる!」と言った声を多くいただきます。

ということで、ここまでが全館空調の導入メリットです。

次からは太陽光発電のメリットについて解説していきます。

 

 

 

 

2.そして、太陽光発電のメリット

色々と言われることが多い太陽光発電ですが、もちろん導入するメリットは大きく、お客様の満足度も高いものとなっております。

今回は全館空調との組み合わせでのメリットということですので、わかりやすく1点に絞って解説していきます。

 

導入メリット

  • 発電している時は全館空調を稼働していても自家消費として電気を賄うことができる。

 

もうこの1点に尽きるでしょう。

一般的な壁掛けエアコンとは異なり、全館空調はON・OFFを繰り返してあたためたり、涼しくしたりするものではなく、連続して運転することで室内の温度を一定にキープします。

 

 

全館空調は高い?

こちらでは高いと思われがちな全館空調の導入費用について解説していきたいと思います。

以前のコラムでもお伝えしたようにポイントはイニシャルコストよりも重要なランニングコストと住宅ローンの関係です。

 

 

1.上乗せは実質100万円程度。

前述のメリットでも解説したように全館空調と同様の環境を実現しようと思うと実はあらゆる設備が必要になります。

例えば、エアコンは部屋ごとに必要ですし、仮にすべての部屋にエアコンを設置したところで、全館空調の導入メリットのひとつ「トイレ・脱衣室等の非居室も寒くない、暑くない」は決して実現することができません。

なぜなら、住宅規模でトイレや脱衣室までエアコンを設置するというのはなかなか考えにくいからです。

 

上記について弊社製品のOMXを例に解説いたします。

注)OMXは暖房、冷房以外に全熱交換換気システム(第一種換気システム)とエコキュート、太陽光発電も含まれております。

 

 


 

 

 

2.差額100万円を住宅ローンに換算し、毎月の光熱費でペイ

それでも「やっぱり100万円くらい高くなるじゃないか」という声もあるかと思いますので、その差額の100万円を住宅ローンに置き換えたらいくらになるのか、そしていかにして光熱費でペイしていくのかという点について解説したいと思います。

 

まずは100万円ですが、3,000円/月と考えてもらっていいと思います。
試算条件:住宅ローン 金利1.25% 35年固定金利

 

そして、どの程度の光熱費をお客様が支払うかという点を事前にシミュレーションを行った上でご説明することが信頼や安心にもつながるのではないでしょうか。

今回の場合は、次の画像からもわかるように間欠運転との差額は2,000円/月、連続運転にいたっては6,000円/月にもなることがわかります。

 

 

間欠運転と比較した場合でも、毎月のお支払いを1,000円程度上乗せするだけで、前述する全館空調の導入メリットを得られるのですから、私がお客様という立場なら全館空調を間違いなく選ぶでしょう。

 

 

 

 

太陽光発電を組み合わせて全館空調のコストも安心

そして、最後は太陽光発電との組み合わせについてです。

結論から言うと、太陽光発電と全館空調の相性はバッチリです!切っても切れない関係と言ってもいいかもしれません。

なぜそれほどまでに相性がいいのか。こちらのパートではその点について解説していきたいと思います。

 

 

1.避けられない電気代の高騰

これから暑くなる季節、冷房を使用する機会が増えますが、各メディアでも取り上げられているように電気代の高騰は避けて通ることができません。

太陽光発電がない場合、電力会社より電気を購入することになりますので「電気代が高くなるぐらいなら少しくらいの暑さは我慢してしまおう」という具合に、エアコンを使うこと自体を躊躇される方もいるかもしれません。

しかし、冷房が必要な暑い日ほど、その強い太陽光によって発電もしてくれて、電気は買わなくても済むのです。このことは、次の画像を見てもらえれば一目瞭然です。

 

グラフ:OMソーラー社員宅の計測事例
※朝7時から夕方5時までのあいだ、冷房でエアコンを稼働していても電力を買っていない事例。

 

 

紫色の折れ線が買った電気を表していますが、エアコン含む家電を使用していても朝7:00から夕方17:00までは発電しているため、電気を購入していないことがわかります。

特に、正午付近は気温が高くなるため、エアコンはフル回転し、電気を多く使用します。

 

 

2.全館空調。だけどZEH。

ここまでを踏まえ、電気代が高騰する中、ゼロエネルギー住宅(ZEH・ゼッチ)を望まれるお客様もいるかと思います。

また、ZEHには多くの補助金制度がありますので、せっかく全館空調を導入しても太陽光発電がなければ、残念ながらその基準を満たすことができません。

 

全館空調でもZEHの基準を満たす方法については下記のコラムで紹介しておりますので、よかったらお読みください。

意外と知らない!?全館空調で快適性を維持しながらも、ZEHを達成できる3つのコツ

 

 


まとめ

『全館空調』と『太陽光発電』といったド直球のテーマについて書きました本コラム、いかがでしたでしょうか。

全館空調を選ぶのか…太陽光発電を選ぶのか…ではないんです!

 

全館空調を導入するのであれば、太陽光発電は必須
と言っても言い過ぎではありません。

 

「鬼に金棒」は全館空調と太陽光発電のために生まれた言葉なのかと錯覚を起こすほど。

間違いなく相性がいいので、ぜひお客様にもセットでの導入をおすすめください。

電気代の高騰を受け、お客様が電気を使うこと自体を躊躇してしまう、せっかくの家づくりでそんな窮屈な思いはさせたくありませんね。

 

 

 

追記

本コラム執筆時に公開されました次の記事。こちらもあわせてお読みいただきたいと思いますので、紹介させてください。太陽光発電はもはや「生活防衛策」ということです。

小池都知事の「太陽光義務化」をただ潰していいのか…東大准教授が「太陽光ヘイト」のYouTuberに本気で怒るワケ

引用元:PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

 

 

 

 

 

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