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地域の工務店が『太陽熱』を味方にするメリット(後編)

 


お世話になっております!OMソーラー・マーケティング部のかつのです!

 

『太陽熱』という我々OMソーラーのど真ん中なテーマについて取り上げる本コラム。

 

 前編 では『太陽熱』を住宅に取り入れるメリットをご紹介いたしましたが、後編では具体的にどのようにして太陽熱を取り入れるのかという手法について解説してまいります。

 

前編でもご紹介いたしましたが、『太陽熱』を地域工務店の皆さまが味方にするメリットについてお伝えしたいと思いますので、ぜひ最後までご一読ください。

 

 

 

 

目次

太陽熱を確実に取り入れる方法とは?

    1. 南面の窓から入る熱は電気ストーブ級
    2. リビングの開口部の大きさの目安
    3. ちなみに、ここにOMソーラーを加えると…

 

まとめ

 

 

 

太陽熱を確実に取り入れる方法とは?

1.南面の窓から入る熱は電気ストーブ級

 

 

まずは、太陽熱を確実に取り入れる方法についてご紹介いたします。

 

と、その前にこの 太陽熱

どの程度の熱量なのかご存知でしょうか。

 

 

答えは窓1㎡あたり最大で【   1,000W   】程度です。

 

一般的な 電気ストーブ に例えるとなんと! 1台分 です。

 

 

前編でもお伝えしましたが、私たちOMソーラーの根幹、そこにあるんだから、使わなきゃもったいない!とはまさにこのことです。

 

 

 

 

2.リビングの開口部の大きさの目安

次は、具体的に開口部の大きさの目安についてご紹介いたします。

最も重要なのは南面の開口部(窓)で、今回は滞在時間が長いとされるリビングを例として取り上げます。

 

そして、結論から言うと次の3点を確実に抑えれば、太陽熱をしっかり取り入れた住宅となり、冬期の温熱環境を大幅に改善することができます。

 

わずか3点ですので、ご参考にしていただき、ぜひ実践してみてください。

 

 

1.  日射取得型のガラスにする。

(すべての窓に日射遮蔽型のガラスを採用するケースが多いようです。)

 

2. 南面の開口部にかかる軒や庇は伸ばしすぎない。

 

3. 南面の開口部の面積はリビング床面積の20%。

 

 

© 住まいと環境社・野池政宏に学ぶパッシブデザインの今とこれから《3部完結》第3部

 

デザイン性にも寄与する南面の軒ですが、日射取得を考える上では、伸ばしすぎることはせず、軒や庇の長さは開口部(高さ)の1/4以下としてください。

 

 

 

© 住まいと環境社・野池政宏に学ぶパッシブデザインの今とこれから《3部完結》第3部

 

南面に開口部が設けられない場合は、2階吹き抜けの検討などが太陽熱を取り入れるポイントとなっております。

 

 

 

© 住まいと環境社・野池政宏に学ぶパッシブデザインの今とこれから《3部完結》第3部

 

建物が真南を向いていない場合は、南に面する窓の面積を合計し、リビングの床面積の20%以上となっているかを計算する必要があります。

 

【NG例】6.28㎡(窓面積)<7㎡(リビングの床面積20%)

 

 

 

 

3.ちなみに、ここにOMソーラーを加えると…

OMソーラーは前述の開口部以外に、積極的に屋根を利用して住宅に太陽熱を取り入れます。

 

ここでご紹介しますのは、OMソーラーがない場合とある場合のエアコンによる暖房負荷がどの程度になるのかというものです。

 

結論から言えば、暖房負荷を大きく減らせるばかりではなく、床面もあたためてくれるというダブルの効果を生み出すことができます(換気を促すなどのその他の効果もありますが、今回は割愛させていただきます)。

 

 

 

まずは、各部屋に設置するエアコンの設定温度と暖房のスケジュールです。

 

 

 

▼エアコンの運転条件

  • 設定温度:20℃
  • 設置する部屋:居間、寝室、子供室1、子供室2
  • 居間  :(ON)7時〜13時、16時〜21時 ※活動時間
  • 居間以外:(ON)20時(22時)〜翌朝6時 ※睡眠時間

 

 

1月10日

  • 12:00 外気温:6.2℃

 

 

そして、導入効果を視覚的に確認するためにも今回は断面図を使って比較してみます。

 

OMソーラーがある場合で最も温度が高くなっている箇所は床下で、床表面温度だけ見ても、ない場合と比較して21°Cが+5℃26℃になっていることがわかります。

北側にいたってはその差がさらに開きます。

 

 

 OMソーラーがない場合 

 

 

 

 OMソーラーがある場合 

 

 

 

では、肝心なエアコンの暖房負荷はどうだったのでしょうか。

 

開口部以外の屋根面からも太陽熱を取り入れることで、室温がエアコンの設定温度20℃より高くなりますので、使用するエアコンの暖房量はもちろん減らすことができます。

 

次の画像ではどの程度その量を減らしたのか、OMソーラーでどの程度太陽熱を取得したのかをご紹介いたします。

 

 

▼暖房負荷 ※少ないほうが環境への貢献度も高い。
OMソーラーがない場合:2,213kWh
OMソーラーがある場合:1,156kWh ※その差:1,057kWh

 

 

OMソーラーがある場合の矢印(ピンク)を見ていただくとわかりますが、OMソーラーでは2,000kWh以上の熱を取得できていることがわかります。

 

これなら、エアコンの暖房負荷を削減できていることにも納得です。

 

 

 

 

 OMソーラーがない場合 

 

 

 

 

 OMソーラーがある場合 

 

 

 

 

 

まとめ

前編に続き、『太陽熱』という原点回帰とも言えるテーマについて取り上げた本コラムの後編、いかがでしたでしょうか。

 

単にOMソーラーという機器を導入すればいいという話ではなく、まずは建物の設計全体で日射の取得を考えることが大前提になります。

 

その上で窓だけに頼らず屋根面でも日射取得ができるOMソーラーを使うことで、設計の自由度は飛躍的に高まります。

 

 

そこにあるんだから、使わなきゃもったいない!そんな家が私たちが住むこの日本にもっともっと増えていけばいいなと改めて感じた次第です。

 

 

 

「太陽熱」を活用したOMソーラーについてさらに知りたいという方はこちら

 

 

 

 

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