技術
私たちの暮らしと熱
私たちの暮らしにおいて「熱」はなくてはならない存在です。
熱の使われ方についてご説明します。
家庭で使うエネルギーの半分以上が熱エネルギー
家庭で使うエネルギーの半分以上が暖房や給湯の熱エネルギーです。暖房で欲しい温度は20℃程度、普段使うお湯の温度も30~40℃程度です。この程度の温度であれば、わざわざ電気やガス、石油を使わなくても、太陽熱をうまく利用すればまかなえます。
もちろん、太陽熱ですべてがまかなえるわけではありませんが、火力や原子力を利用したエネルギーは、最終的に使われるまでのプロセスが長く、途中のロスや、大気汚染や放射性廃棄物などのゴミ処理などの課題も多いのが現状です。大切な資源を少しでも有効に、熱は熱でまかない快適に暮らしましょう。
「暖房」だけではなく「給湯」も太陽の熱を屋根で集熱するパッシブソーラーシステムで、お湯をつくることもできます。地域によって差がありますが、春から秋にかけては30~50℃のお湯が1日約300リットルとれます。早春や晩秋の時期などは、暖房しながらのお湯採りも可能です。太陽の熱を暖房すべてに使うか、お湯をとった残りの熱で暖房するかは、季節や暮らし方によって調整できます。
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参考文献:『太陽』(教育社)、『イミダス1992』(集英社)、とことんわかる『エネルギーのしくみ』(仲佐博裕著・池田書店)※太陽熱の廃熱は、OMソーラーでシャワーのお湯をつくることに焦点をあてて表現しています。おおよそ、夏は排気口から廃熱し、春と秋は床暖房として利用します。
OMソーラーでは、太陽光パネルで発電する際のパネルから発生する熱を、
暖房や給湯の熱として利用しています。