SDGs

OMソーラーのSDGs達成に向けた取組

私たちOMソーラー株式会社は1987年の創業以来、
「環境と共生する地域建築の創造と普及を通じて社会に貢献する」を企業理念として掲げ、
多くのパートナーと連携しながら事業を推進してきました。
「SDGs(持続可能な開発目標)」が目指すゴールと、私たちが実現したい社会には多くの共通点があり、
よりSDGsと連動した事業推進が重要と考え、
我々の事業と関連の深い環境対策のみならずSDGsが掲げる「平和」や「平等」といった目的についても、
企業、そして個人として実現に向けた取り組みを推進して参ります。

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すための国際開発目標です。地球上の「誰一人取り残さない(No One Will Be Left Behind)」をスローガンに17のゴール・169のターゲットから構成され、前進のミレニアム開発目標(MDGs)が対象としていた発展途上国のみならず全ての国・企業・組織・人が取り組むものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。

一社では成し得ないことを
パートナーと共に実現する。

私たちの事業は「健康・快適・省エネの家づくりの普及」を目的とし、この取り組みが持続可能な社会に貢献すると考えています。
日本の住宅は、省エネはそれなりに実現しているものの、それは健康・快適の質を犠牲にしたものが多く、「健康・快適」と「省エネ」を両立させるための性能に関しては先進諸国の中でもレベルが低いといわれています。こうした住環境の改善のための製品・サービスの開発と提供が私たちの事業です。
私たちにとって住環境の改善とは、健康・快適に暮らすことができる十分な温熱環境を担保し、それを極めて少ないエネルギーで実現することであり、人々の活動の土台となる住宅の安心・安全を支えるとともに、地球環境にも貢献する暮らしを提供することです。これらを実践していくための研究開発、製品の製造・販売にあたっては、多岐にわたる役割が必要で、小さな企業である私たち単独の力だけでは成し得ません。
製品を作っていただくメーカー・研究者、製品を建物に設置していただく地域工務店、そして、製品を採用し、実際の利用者として行動していただく住まい手の方々の協力が不可欠です。私たちはこれらの方々を、志をともにして同じ目標を共有できるパートナーと考えています。
これらのパートナーに対して、私たちの取り組みを開示し、積極的に協働する場をつくり、相互に役割を補完しあう体制を構築することで目標の実現を目指して取り組んでいます。

1 健康・快適・省エネを
つくる製品

製品の提供を通じて
日本の住環境を豊かに

私たちが提供する製品・サービスは、自然エネルギーの活用技術、空調機器の能力を最大限に発揮する設計計画、建物の性能や敷地条件を加味した詳細なシミュレーション技術を中心に構成され、多くの実測、長年の研究と経験に裏付けされた知識の集積がベースとなっています。
そして、弊社の理念に共感いただくパートナー工務店との連携を通じて、全国各地の家づくりに取り組んでいます。
こうした製品とサービスによる住環境の向上は、快適で健康的な暮らしの実現、脱炭素・気候変動への対策、そして近年、急速に危機感が高まっている防災への対策につながると考えています。

サービス

配置計画代行サービス
OM機器、吹出位置、空気リターン位置などの配置計画を代行するサービス
シミュレーション代行サービス
部屋ごとの快適さを計画段階でシミュレーションするサービス
施工代行サービス
OM機器の施工を代行するサービス
完成保証
工務店互助による施主の家の完成を保証するしくみ
延長保証
機器保証期間を10年まで延長するしくみ
点検サービス
OM機器まわりの点検を行うサービス
エコナビOM
自宅のエネルギーマネージメント可視化サービス
エコナビOMリモコン
機器を外出先などから遠隔操作するクラウドサービス
OM class
住まい手向け情報提供サービス

2 次世代の住宅普及に向けた研究・開発

2050年のあるべき住宅の姿と、
今、実現させるべき住宅の
研究・開発

パリ協定や国の2050年脱炭素社会の実現を目指す方向性の中で、住宅分野でも意欲的な脱炭素社会への移行が求められていますが、今、まさに完成する住宅も確実に2050年に存在するであろうし、そうあるべきと考えます。従って、今から2050年の社会に耐えうると考えられる技術を積極的に採用すべきです。
一方で、10年後・20年後には、新たな技術やエネルギーの利用方法の登場は確実であり、これら次世代の技術をしっかり取り込んでいくことも不可欠です。そのために大学・研究機関・メーカー、そして住宅建築を実践する工務店と連携して、さらなる省エネ化と豊かな温熱環境のための研究を続けています。全館空調システム「OMX」はこうした取り組みの成果の1つとして、2018年秋に発売を開始しました。
OMXの開発にあたってはNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の協力を受け、東京大学前研究室と数年間にわたる実証実験を重ねて完成させたもので、現在も実測や分析を重ねながら、機器改善や制御技術の開発を継続しています。現在は、太陽エネルギーを最大限に利用して家庭で消費する全てのエネルギーの完全自給自足を目指す「All Time Real ZEH」の技術的な確立と普及に取り組んでいます。
「All Time Real ZEH」の住宅では、「OMX」と蓄電システムを組み合わせることで、1日の生活サイクルの中で電力会社より電気を購入することなく快適な暮らしが実現でき、停電時にも日常と同等の暮らしが可能となります。
この取組は国土交通省の「令和2年度第1回サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)」に採択されました。

All Time Real ZEH

国土交通省 令和2 年度第1 回サステナブル建築物等先導事業(省CO2 先導型)採択プロジェクト「エネルギー自立住宅の実現に向けて~太陽光と太陽熱を活用した自立率向上と災害対応~」において、令和2年度から令和4年度の3か年、空気集熱式太陽熱利用とヒートポンプ技術を融合させた次世代太陽熱利用技術OMXを搭載した8棟の住宅の以下5つの項目の技術検証を、東京大学および東京理科大学に委託し、実施しています。
  • 1 オールタイム・リアルZEH率、室内環境等の評価方法の検討と確立
  • 2 対象案件のデータ取得と検証等データ分析、アンケート調査
       数棟を対象に非常時のエネルギー自立と省CO2 性能などの詳細調査
  • 3 検証および技術の普及に向けた設計サポート
       本提案に即した適切な設計技術を地域工務店が習得するためのサポート
  • 4 技術の標準化、高度化のための検証と提言
       地域・住まい方などによる最適計画の検証、有効な制御などの提案など
  • 5 取り組みの論文作成と発表による本省CO2技術の波及・普及

3 志をともにする多様な人財と共に成長する

多様な人財が
働きやすい環境を

共通の目標を掲げたOMソーラーという1つの組織に、多様な得意分野を持つ仲間が集結しています。
本社所在地(静岡県浜松市)以外の人材の積極採用、子育て期間中の時短勤務制度、70歳までの定年延長と60歳以上の新規採用、スキルを持ちながらもフルタイムで働けない女性の柔軟なシフトでの積極採用、リモートワークの実施、それぞれの生活スタイルに沿った有休休暇の活用体制などを整え、幅広い人材の活用とワークライフバランスを実現しています。

サステナブル社会の実現に
向けた考え方を学びながら、
積極的に外部に発信

持続可能な社会の在るべき姿を学びながら環境共生を理念に掲げる私たちは、全社員が最低限の基本知識としてエコ検定を取得するほか、実践的な活動として隣接する浜名湖の浄化や生物多様性の確保をコンセプトに設計された1万坪の社屋敷地の保全活動に取り組んでいます。
この活動は社員自身が緑や海と多様な生物の豊かさを学ぶ機会となっています。更に日常業務の枠を超えた知見を広めるために、外部講師を招いた研修の実施など人材育成にも力を入れています。一方で、学生や社会人の環境学習や見学など、市内外より幅広い人たちを受入れています。そこでは、社員の知識やスキルを活かした環境共生の理念や、私たちが蓄積してきた住まいにおけるエネルギーの効果的な使い方のノウハウを発信しています。
こうした機会を通じて一人一人の意識に働きかけることで、行動の変化に行動による環境負荷の低減を目指しています。

SEMINARセミナー情報