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全館空調って換気もできるんじゃないの?知っておきたい換気の秘密

お世話になっております!OMソーラー・マーケティング部のかつのです!

 

今回のコラムでは、もはや家づくりに欠かせない「全館空調」「換気」に注目し、

その重要性や効果的な設計のポイント、最新技術や製品について詳しくお伝えいたします。

 

また、コロナ禍や花粉症などを通じてますます意識が高まる「健康面」についても、

弊社製品の開発責任者でもある盧炫佑(ノ ヒョンウ)に突撃インタビューして、最新情報をお届けいたしますので、

ぜひ家づくりにおける重要なポイントを押さえて、お客様へのご提案にお役立てください!

 

 

 

 

 

 

目次

全館空調と換気の重要性

全館空調と換気によって生まれるメリット

全館空調と換気の設計において重視するべきポイント

全館空調や換気に関連する最新の技術や製品

今後の家づくりの中で全館空調と換気が持つ意義が増していく理由やその背景

まとめ

 

 

 

家づくりにおいて、全館空調と換気の重要性について、お考えをお聞かせください。

 かつの 

お忙しいところありがとうございます。

本日もよろしくお願いしますね、盧さん!

 

 

 盧 

いいですよ、我々の力で日本の住宅をもっといいものに変えていきましょう!

 

 

 かつの 

心強い!

それでは、早速。

家づくりにおいて、全館空調と換気の重要性について、お考えをお聞かせください。

 

 

 盧 

そもそもの話になってしまいますが、家を計画する時、ヒートショックや熱中症を対策するために暖房や冷房を考える必要がありますが、それ以外にも必ず換気を考える必要があります。

なぜなら、シックハウスの問題をクリアするためです。

建築基準法でも換気回数が1時間に0.5回と決められていることは、かつのくんももちろん知っていますよね。

 

 

 かつの 

はい、もちろんです!

ただ、これから家づくりをしたいと思ってる方は知らない方が多いと思います。

例えば、換気を考える時に室内の「CO2濃度」というワードがありますが、日本では1,000ppm以下に抑えなくてはいけないなどのルールがあったりします。

海外ではそういったルールはあるんでしょうか。

 

 

 盧 

ありません。ただし、健康被害の点からもかつのくんが言うように1,000ppm以下に抑える必要があります。

 

 

 かつの 

では、

・シックハウスでアレルギー症状が出てしまうこと

・CO2濃度が高くなることで体調を崩してしまうこと

 

この2点より、換気は重要という認識でよろしいでしょうか。

 

 

 盧 

はい、そのとおりです。

少し付け加えるのであれば、これまでは住宅の気密性が悪かったこともあり、CO2濃度の点はあまり触れられてきませんでしたが、

気密性が上がるこれからはシックハウスの問題含めCO2濃度にも十分配慮する必要があります。

 

 

 

 ポイント! 

暖房面では、温度差で体調を壊してしまうヒートショック対策が必要

冷房面では、熱中症対策が必要

換気面では、シックハウスやCO2濃度対策が必要

 

 

 

 

 

 

全館空調と換気によって生まれるメリットについて、具体的に教えてください。
(例:快適性、健康面、省エネ性など)

 かつの 

では、次の質問です。

全館空調と換気によって生まれるメリットについて、具体的に教えてください。

 

 

 盧 

先ほどもお伝えしたように全館空調を導入することによって、

住宅内で起こりうる多くの健康被害を軽減することができます。

 

具体的なところで言うと、冬の夜、トイレに起きても寒くないであったりとか、

寒い冬の朝でも布団から出やすいなどといったところではないでしょうか。

夏においては、寝苦しい夜がないといったことは全館空調のわかりやすいメリットかと思います。

 

ということを踏まえ、全館空調の最大のメリットはそんな家に早く帰りたくなる!

しかも、休日はそんな家でのんびり過ごすことができる

もうこれに尽きるのではないでしょうか。

 

 

 かつの 

そうですね、すごくよくわかります。

僕もこのインタビューを終えて早く家に帰りたいぐらいです(笑)

 

と言うのは冗談で、ここまでは、快適性や健康面でのメリットが多いかと思いますが、省エネ性ではどうでしょうか。

 

 

 盧 

以前の住宅はそこまで高断熱、高気密ではなかったため、

すべての居室を暖房、冷房してしまうとかなりのエネルギーを消費していましたが、

昨今の住宅性能であれば、そこまでエネルギーを消費することはありません。

 

具体的には、断熱等性能等級の等級6の場合、

等級4で『居室間欠冷暖房』とした場合と同等程度のエネルギー消費量で全館空調が実現できます。

つまり、全館空調を導入しても増エネにならないということです。

 

 

 

 

全館空調の基本から応用までわかる!よくある質問Q&Aセミナーの資料より一部抜粋

 

 

 かつの 

なるほど。

ここ最近、電気料金の値上がりもあってか、全館空調が良いとわかっていても省エネ性の観点より導入をためらいがちですが、

それなら安心される方も多いでしょうね。

 

 

 盧 

また、住宅の断熱や気密性能以外にも機器自体の効率が上がってきていることも省エネに大きく貢献しています。

 

そして、次に換気についてですが、一般的な住宅の換気(第3種換気)の場合、

せっかく全館空調で室内の環境を整えても冬であれば冷たく乾いた空気が、

夏であれば熱く湿った空気が直接室内に入ってきてしまい、不快に感じてしまうことになります。

 

しかも、不快な部分を作ってしまうこと以外にも、

外気を整えないまま室内に取り込んでしまうと、空調負荷も増えてしまう、

つまり、増エネにもなってしまうんです。

 

 

 

 補足 

ちなみに、コロナウィルス対策には通常の換気回数0.5回/hよりも2回/hが適切とも言われています。

 

しかし、第1種換気や第3種換気であろうと換気回数を増やすことは空調負荷も増えることになりますので、

換気回数を増やすことなく、2回/h程度の空気環境をつくることができる機器を導入するのがお勧めです。

例えば、OMソーラー製品なら「全館空調システムOMXとPassiv Aircon専用」のビルトイン空気清浄機のOM e FILTERをおすすめしております。

 

 

 

家づくりにおいて、全館空調と換気の設計において重視するべきポイントは何だと思いますか?
(例:家の形状や広さ、居室の配置、断熱性能、設備の選定など)

 かつの 

ここまでくると、随分と盧ッてきましたね!

 

 

 

 

 盧 

はい、盧ってきました!

 

 

 かつの 

では、次の質問です。

家づくりにおいて、全館空調と換気の設計において重視するべきポイントは何だと思いますか?

 

 

 盧 

まず、これは高断熱・高気密だよね。

 

 

 かつの 

具体的にはどの程度でしょうか。

 

 

 盧 

等級5、6です。

そして、外も中もシンプルなプランであることが全館空調と換気の設計において重視すべきポイントです。

 

※地域区分:6地域の場合

等級5

UA値 0.6W/㎡K

等級6

UA値 0.46/㎡K

等級7

UA値 0.26/㎡K

 

 

 かつの 

例えば、コの字プランなどはいかがでしょうか。

 

 

 盧 

全館空調以前に、コの字プランはすべての条件において増エネになります。

なぜなら、外皮面積が大きいからです。

 

また、中のインテリアにおいても同様で、空気が循環しやすいように間仕切りが少ないシンプルなプランであることが望ましいです。

そのほかにも、空気をダクトで搬送するため、部屋数が多いことでそのダクトが複雑になってしまうケースがあります。

 

 

 かつの 

では、建物の大きさなどはいかがでしょうか。

 

 

 盧 

延床面積にあわせて設備容量を検討すればいいので、広さについては問題ありませんが、

設備容量は最小限であるに越したことはありません。

 

また、プランが複雑であればあるほど、設備容量も増えてしまうので、

やっぱりこの点においてもシンプルなプランが望ましいです。

 

 

 まとめ 

・高気密・高断熱

・シンプルなプラン

上記の2点により設備容量を最小限にすることができる。

 

そして最後に、全館空調を導入するのであれば、丁寧なシステム計画が重要になります。

 

 

 かつの 

安易に設備を選び、その選んだ設備をただただ導入すれば快適、省エネになるというワケではないということでしょうか。

 

 

 盧 

はい、そのとおりです。

だから、私たちは各部屋への適切な風量を試算するために専用のシミュレーションソフトで熱負荷シミュレーションもするし、

機器の特性にあったシステム計画を1棟1棟作成したり、気流感を感じない吹出口の配置などを丁寧に計画しています。

 

 

 

※実際のシステム計画のイメージ

 

 

 かつの 

まさに寄り添った対応ですね。

確かに、改めて考えてみると「その部屋に必要な風量は?」を考えている空調システムはほとんどないかもしれませんね。

ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

全館空調や換気に関連する最新の技術や製品について、どのような情報をお持ちですか?
また、それらを取り入れる際の注意点についても教えてください。

 かつの 

続いての質問です。

全館空調や換気に関連する最新の技術や製品について、どのような情報をお持ちですか?

 

 

 盧 

ふふふ、いっぱいあるよね。

 

ひとまず、空調方式について説明しますね。

大きく分けて空調方式には2つの方法があります。それは、

・対流式

・放射式

です。

対流式とは、いわゆるエアコンによる方法です。

 

一方、放射式は液体が中心です。

具体的には温水床暖房であったり、ラジエータによる放射冷暖房です。

 

しかし、対流式の全館空調システムがほとんどです。ダクト式とも呼ばれています。

 

 

 かつの 

それではまず、放射式について教えてください。

ズバリ放射式はどうですか?

 

 

 盧 

気流もなく、最高級の暖房方式です。

 

 

 かつの 

おぉ!

盧さんの口から『最高級』という言葉が出るなんて何か意外でした。

放射式のデメリットについてはいかがでしょうか。

 

 

 盧 

正直、デメリットはありません。強いて言うなら、導入コストではないでしょうか。

 

デメリットはないものの、ラジエータによる放射冷暖房については、少し気になる点があります。

それは、パネルなどの設備が室内側にある点で、意匠面のほか安全面でも考慮する必要があるためです。

例えば、家の中が有効に使えなかったり、子どもがぶつかって怪我することも考えられますよね。

 

では、それらを踏まえて、設備があっても決して邪魔にならないベストな場所はどこでしょうか?

 


 かつの 

もうわかりましたよ、盧さん!

『床』でしょ!?床暖房!

 

 

 盧 

正解です。

足元は障害となる物がないばかりか、放射は近ければ近いほど効果があるので、

床暖房という放射式に優るものはありません。

 

 

 かつの 

ありがとうございます!

ということは、

OMソーラー製品は対流式でもあるけれども、放射式でもある

で、間違いないでしょうか。

 

 

 盧 

はい、全館空調システムでありながら、床暖房でもある。

OMソーラー製品のほかにはない特長となっています。

ちなみに私の母国でもある韓国のオンドルは、1階も2階もすべて温水式の床暖房になっています。

 

※オンドルとは

朝鮮、中国東北地方の暖房装置。床下の数条のみぞに煙を通し、床の板・石を熱するもの。

 

 

 かつの 

そのほか最新の技術や製品についてはいかがでしょうか。

 

 

 盧 

いっぱいあるよ。

〇〇〇〇〇〇、〇〇〇〇〇〇、〇〇〇〇〇〇、〇〇〇〇〇〇、〇〇〇〇〇〇

(すべて割愛させていただきます。)

 

 

 かつの 

一気に並べていただきましたけど、この部分はすべてカットさせていただきますね…

それよりも盧さんが適切だと判断して開発を進める『ダクト式』について教えてもらっていいでしょうか。

 

 

 盧 

そうですね、ここでは『ダクト式』について触れていきましょう。

ダクト式のいい点は、確実に必要なところに温風、冷風を配ることができる点です。

ただし、ダクトが増えるとダクトそのものが複雑になり、施工なども煩雑になってしまうことがあります。

 

しかも、ダクト式の専用機でなければ、ダクト以外にも温風、冷風を送る際のファンが20個になってしまったりと音の問題にも繋がります。

 

それらを踏まえて、

 

・シンプルなプラン

・最小限の設備

・最小限のダクト

 

となるよう、建物も設備も空調もあわせて設計することが重要です。

 

 

 かつの 

ありがとうございます。

それでは、換気設備についてはいかがでしょうか。

 

 

 盧 

そうですね、換気についてはOMソーラーのPAtH含めどのメーカーも製品自体の性能に大きな差はありませんので、

むしろ、空調同様に圧損バランスを取ったダクト計画などの丁寧なシステム計画が必要になってきます。

 

 

 

今後、家づくりにおいて全館空調と換気が持つ意義が増していくと予想されますが、その理由や背景についてお考えをお聞かせください。

 かつの 

それでは、最後の質問です。

今後、家づくりにおいて全館空調と換気が持つ意義が増していくと予想されますが、

その理由や背景についてお考えをお聞かせください。

 

 

 盧 

・健康

・快適

増エネにならない ※この場合、省エネとしない。

(平成28年省エネ基準相当のエネルギー消費量とする。)

 

この3点の意味を理解できれば、全館空調一択しかないことがわかりますよね!

それにしてもまずは『体感』して『知る』ということが重要かと思います。

お近くのモデルハウスにぜひお立ち寄りくださいませ。

 

 

 

 

 

 

まとめ

今回のコラムでは、全館空調と換気について、OMソーラーの開発責任者である盧炫佑へのインタビューを通じて、

その重要性や最新の技術などをご紹介しました。

 

実は、全館空調や換気については、建築現場での常識と思われていることが、

実は正しくなかったり、最新の技術や知見が存在していることがあります。

本コラムを読んでいただくことで、より快適で健康的な空間を作り上げるための参考になれば幸いです。

 

また、弊社では、特許を取得したPAtHという商品や全館空調システム専用のビルトイン空気清浄機OM e FILTERも取り扱っております。

ぜひ、こちらの2つの製品についてもご覧いただければと思います。

 

 

 

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