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年々関心が高くなる「空気の質」にこだわって、お客様から選ばれる家を建てる方法を解説!

 

こんにちは。OMソーラーの村田です。

コロナ禍以前の家づくりにおいては、「空気の質」を強く意識して家づくりを考えるお客様は多くなかったかもしれません。

しかし現在では連日「換気」という言葉が連呼され、住宅内の空気の質に対しても関心は高まっています。

一方で空気環境の整え方については、まだ十分な情報が浸透していません。

今回のコラムでは空気の質を整えるための換気と空気清浄について解説します。

 

 

目次

  • コロナ禍で「空気の質」に対する関心は急上昇
  • 気密性が高い住宅では第一種換気を推奨
  • 空気清浄機が換気の限界をフォローする
  • まとめ
    「空気の質」の対策は全館空調の設計と一緒に考える

 

 

 

コロナ禍で「空気の質」に対する関心は急上昇

昨年、空調機器メーカーが実施したアンケートでは「直近3カ月で、換気に対する関心は高くなりましたか」(図1)という質問に対して、79.2%の人が「高くなった」と回答し、「換気」についての関心の高まりが伺えます。

 

【図1】直近3カ月で、換気に対する関心は高くなりましたか

 

 

なお、同じ調査では「『ほとんどのエアコンは換気ができない』ということを知らない」54.4%(図2)、「24時間換気はわからない人」30.8%(図3)と、換気に関する情報が一般の方に十分に行き届いていないことも想像できます。

 

 

【図2】ほとんどのエアコンで換気ができないことを知っていましたか

 

 

【図3】2003年以降に建てられた家に必ず設置されている「24時間換気システム」を使用していますか

図1,2,3 出典:「コロナ禍における『換気に対する実態調査』」ダイキン工業株式会社/2020年4月

 

 

住宅会社の立場としては、「24時間換気」「第一種換気」「熱交換換気」などの用語を並べてお客様に提案されることもあると思いますが、その前提として換気や空気清浄の必要性を理解していただくことが大切です。

図4は人間が一生のうちに摂取する物質の重量比です。

このデータからも、住宅内の空気の質の維持が必要であることを分かっていただけると思います。

 

【図4】人が一生涯で摂取する物質の重量比

出典:村上周三「住まいと人体-工学的視点から-」(臨床環境医学9:49-62.2000)

 

 

 

気密性が高い住宅では第一種換気を推奨

気密性能が高くなっている現在の住宅では給気、排気ともに機械換気を行う第一種換気システムが空気の流れをコントロールする上で安定します。

そして換気による冷暖房負荷を低減させるためには熱交換換気が効果的です。

 

下の写真は冬の暖房時、同一の建物で第一種換気システムのみを運転している時(図5)と、トイレ、浴室、台所の換気扇を作動させた時(図6)のサーモ画像です。

2つの画像の右上の赤色の〇は、全熱交換換気の排気口です。ここから室内の空気が排気されていますが、熱交換が行われているため、それほど高い温度の空気ではないことがわかります。

一方で、2つの画像の黄色の〇を比較してみると、図6では、トイレ、浴室、台所(黄色の〇)から室内の暖かい空気がそのまま捨てられていることがわかります。

この際、排気した分、屋外から冷気が入ってくるため、場合によっては住まい手の判断で換気を停めてしまい、結果として室内の空気の質の悪化を招くことになります。

 

このことからも冷暖房負荷の低減だけでなく、現実的な生活者の利用状況からも室内空気の質の維持のために熱交換換気は効果的と考えます。

 

【図5】第一種換気システムのみ運転

 

【図6】トイレ、浴室、台所の換気扇を作動

 

 

空気清浄機が換気の限界をフォローする

室内の空気の質を保つためには、まずは換気が必要です。

空気清浄機はその足りない部分を補う機能としてお考え下さい。

 

現在、多くの人が関心を持つコロナ対策ですが、日本病院設備設計のガイドラインでは、集中治療室・一般病室・救急外来の換気回数は1時間に6回、感染症用隔離病室では1時間に12回とされています。

また、厚生労働省では商業施設において1時間に2回以上の換気を呼びかけています。

これに対して住宅で義務付けられている換気の回数は1時間に0.5回以上です。

 

そこで換気回数を大幅に上げる代替策として、空気清浄機が有効とされています。

公益社団法人日本空気清浄協会「JACA No.50-2016空気清浄機の性能評価指針」では、空気清浄機により清浄された空気のことを「相当換気量」と呼び、換気量と同等と考えることが可能とされています。

 

相当換気量は「フィルタの捕集効率×処理風量」で算出されます。

例えば捕集効率80%のフィルタに3回空気を通過させると99.2%のほこりが除去されます(図7)。

空気清浄機に関してはフィルタの性能に関心が行きがちですが、フィルタに短時間で多くの空気を送り込むことが空気清浄化の大きなポイントです。

 

 

【図7】フィルタ通過回数とほこり除去量の関係

 

 

空気清浄機に効率的に部屋の空気を送り込むための機器の設置場所については、メーカーや専門家から以下のようなアドバイスが紹介されています。

 

  • 部屋の隅ではなく中央に置きましょう。

  • 人が出入りする玄関に置きましょう。

  • エアコンを作動させる場合、暖房時は対角に、冷房時はエアコンの下に置きましょう。

  • 小さな子供がいる場合は低い位置の空気を清浄化したいので床に置きましょう

  • ペットがいる場合は危険なので高い位置に置きましょう。

  • 寝室に置く場合は、頭付近ではなく足元に置きましょう。

 

これらの条件を全て満たして設置するのはなかなか困難です。

そして、家全体の空気質を安定させるためには、部屋置き型の空気清浄機の場合、何台の空気清浄機が必要になるでしょうか。

 

 

まとめ
「空気の質」の対策は全館空調の設計と一緒に考える

換気と空気清浄化は、それぞれの機器を単体で考えるのではなく、建物の性能、プランとセットで考えることで効果を発揮できます。

 

全館空調を採用する住宅では空気の流れ方も考慮して設計します。

この際、換気についても一緒に考えることで冷暖房と換気の双方の効率を上げやすくなります。

そして、空気清浄に関しては、空調や換気計画を踏まえた上で、適切な場所に機器を設置することで効率がよい清浄化が可能になります。

 

弊社が提案する全館空調システム「OMX」には冷暖房機能に加えて全熱交換換気機能が内蔵されています。

また専用の空気清浄ユニット「OM e FILTER」と組み合わせることで、1台の空気清浄ユニットで全館を対象とした空気清浄化が可能になります(図8)。

 

快適で健康的な暮らしには、空気の温度、空気の質の両方が不可欠です。

 

【図8】全館空調システム「OMX」のシステムイメージ図
※小屋裏の水色の部分がOM e FILTER

 

OMX、OM e FILTERに関しては、解説ページをご覧ください。

OMXについて詳しくはこちら

OM e FILTERについて詳しくはこちら

 

 

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