新着情報

  • コラム
  • 全館空調
全館空調を実際に後付けした社員のお話

お世話になっております!OMソーラー・マーケティング部のかつのです!

 

昨今の断熱性能の向上やおうちじかんも相まって、新築をご検討されるお客様よりますます「全館空調」をご要望される声が増えてくるようになりました。

では、全館空調を導入せずに家を建てられた方は、これから周りが続々と導入するだろう全館空調を手に入れたくても入れられないのか。

今回はそんな「全館空調=新築」というお考えの工務店さまに「全館空調でも後付けできるものがある!」といった内容をお届けできればと思いますので、ぜひ最後までご一読ください。

 

 

 

 

目次

全館空調でも後付けができるものがある

1.そもそも後付けは現実的ではない?

2.OMソーラーを導入する拙宅に全館空調を。

3.実際に計画した図面はこちら

 

導入後の効果を計測結果をもとに解説

1.シミュレーションにとどまらず、計測も。

2.実際に効果はあったのか?

3.夏はどう?

 

まとめ

 

 

全館空調でも後付けができるものがある

1.そもそも後付けは現実的ではない?

結論から言うと後付けできます。

ただし、一般的なシステムの場合、現実的ではありません。

この点については後ほど解説いたします。

 

その前にまず、何をもって「全館空調」とするのかの定義を明確にしておく必要があります。

 

 全館空調とは? 

ここでは「居室、非居室の温度差を限りなく少なくする空調システム」と定義します。

 

では、限りなく温度差が少ない室内環境を作り出すのに最も有効な手段とはどんなものがあるのか。

やはり『ダクト式』が妥当だと考えます。

なぜなら、ダクト式であれば暖気も冷気も建物の隅々まで運ぶことができるからです。

また、非住宅ではすでにダクト式が一般的となっております。

 

それでは、ここからが本題です。

一般的なシステムの場合、なぜ後付けが現実的ではないのか。

 

家づくりを担う方であれば、答えは簡単だと思います。

ダクト式を選択した場合、ダクトを設置するのに壁や天井を剥がさなければならないどころか、当たり前ですが、設置した後はそれらを元に戻さなければなりません。

施工される皆さまの労力も去ることながら、お客様の費用負担もかなりのものです。

 

といったことを踏まえ、ダクトを設置するために壁や天井を剥がす必要がない全館空調があればということになりますが。

 

あるんです!

 

 

 

 

2.OMソーラーを導入する拙宅に全館空調を。

実は、今回のコラム、以前の※コラムでもご紹介した筆者の拙宅について取り上げています。

というわけで、ここからは、うんちく抜きで実際に後付けした事例や実際に住んでみてどうだったかについてご紹介いたします!

※コラム「再生可能エネルギーでも快適に暮らせる方法を公開!実体験ベースに解説します!」はこちらから

 

 

まずは、筆者のBefore。

  • 30坪。築6年。妻、子ども2人(7歳と9歳)の4人構成。※執筆時点
  • 1Fリビングと2F主寝室に一般的な壁掛けエアコン。
  • 当初は、いつか子供室にエアコンを導入すればいいか程度の安易な計画。
  • 執筆当時、子供室とは名ばかりで子どもがほとんど使わないため、結局、筆者がリモートワーク時や就寝時に使用。
  • 夏の就寝時、主寝室のエアコンを使用しても子供室は全く涼しくならない。
  • 結局、夏の冷房時は筆者が主寝室に布団を運び、4人で就寝。
    (『川』の字の下に漢数字の『一』を足したような配置をご想像ください。)
  • いよいよ「子供室にエアコンを!」と計画し始めるも、そもそも室外機を置く場所もなければ、壁に付けるスペースすらない…

 

というように色々と模索していたところ、弊社研究開発部より社内向けに報告があった簡易全館空調システムの『Planbee』。

 

 

率直に「これだ!」と思い、誰よりも早く手を上げ、わが家に導入および実測することを会社に提案したのが2021年夏の終わり頃。

非常にシンプルなしくみですが、あえてイラストをもって拙宅を解説するのであれば、左:主寝室、右:子供室となります。

 

 

 

▼セミナー開催中!詳細はこちら▼

 

 

 

3.実際に計画した図面はこちら

イラストのみでは少しわかりづらいため、図面とあわせて実際の計画を見ていきましょう。

今回、Planbeeの導入を即決した理由は「主寝室にあるエアコンの暖気や冷気を子供室に送れたら?」というもの。

このオーダーに対して、弊社研究開発部が計画したプランは次のとおりです。

 

 

 計画のポイント 

  • 主寝室の空気を子供室に送るため、主寝室の1箇所に吸込口を設ける。
  • 吸い込んだ空気を分岐して子供室の2箇所より給気。
  • 将来的に子供室に間仕切りを設けても空気が各々に送れるよう吹出口は2箇所。

 

 

 

 

導入後の効果を計測結果をもとに解説

1.シミュレーションにとどまらず、計測も。

OMソーラーの真骨頂は施工前のシミュレーションはもちろん、「効果はあったのか」の計測も冬期、夏期とに分けてちゃんと実施いたします。

 

まずは、結果の前に建物条件について。

 

▼建物条件

  • 建設地:静岡県浜松市
  • 外皮平均熱貫流率:UA値 0.38W/㎡K
  • 冷房期の外皮平均日射熱取得率:ηAC値 1.2%
  • 導入設備:OMクワトロソーラー

 

そして、次は計測地点についてです。

合計5地点 ※赤丸の箇所

  • 寝室
  • 子供室(西)
  • 子供室(東)
  • 子供室(中央)
  • 廊下 ※ウォークインクローゼット

 

 

 

 

▼セミナー開催中!詳細はこちら▼

 

 

 

2.実際に効果はあったのか?

それでは、5地点の計測結果をもとに実際に効果があったのかを解説していきたいと思います。

 

▼計測条件

  • 計測期間:2022年2月23日(水)〜25日(金)と3月2日(水)〜4日(金)の計2回
  • 設定温度(エアコン):24℃ ※暖房運転
  • Planbee:ONもしくはOFF

 

 

まずは、PlanbeeがOFFの状態です。※グラフ1・グラフ2

特にエアコンがある部屋とない部屋の温度差と、エアコンのない子供室の最低室温にご注目ください。

 

 結論 

PlanbeeのON・OFFいずれも主寝室は設定温度の24℃近くをキープできておりますが、エアコンのない子供室は、最も寒くなる明け方には20℃を下回ってしまっています。

また、グラフ1では最大の温度差は5.6℃にもなっていることがわかります。

 

(グラフ1)2/24〜2/25 Planbee:OFF

 

 

(グラフ2)3/3〜3/4 Planbee:OFF

 

 

では、PlanbeeがONの状態ではどうだったのでしょうか。※グラフ3・グラフ4

こちらでは、温度差以外にも1日を通して、子供室の室温が安定しているのかどうかについてもご注目いただければと思います。いわゆる時間軸のバリアーフリーです。

 

 結論 

温度差の軽減を図れたこと以外にも、1日を通して子供室やそれ以外の場所も20℃近くをキープできていることがわかります。

グラフ3の2/23(水)〜24(木)にいたっては、外気温1.5℃の状態でしかもエアコンがないにも関わらず、子供室は20℃を下回っておりません。

ということはどういうことか?夏と同様のパジャマで就寝していました。※個人差あり

 

(グラフ3)2/23〜2/24 Planbee:ON

 

 

(グラフ4)3/2〜3/3 Planbee:ON

 

 

 

 

 

▼セミナー開催中!詳細はこちら▼

 

 

 

3.夏はどう?

はい、こちらについては執筆時点で絶賛計測中でしたが、本コラムの公開を前に計測結果が出たということでしたので、しっかりご報告させていただきます。※22022/07/13時点

 

と、その前にまずは夏の効果を体感してどうだったのか?ということですが、Planbeeが稼働しているおかげで、2階の暑さが明らかに軽減できており、布団を主寝室に運ぶ必要がなくなったことほか、導入前、特に不快に感じていた主寝室のエアコンを動かしていても、階段を上る途中で感じるあの夏特有の「モワっと」感がなくなったことが私含む家族にもかなりウケがいいです。

 

それでは、冬と同様に5地点の計測結果をもとに実際に効果があったのかを解説していきます。

 

▼計測条件

  • 計測期間:2022年7月1日(金)〜 ※計測中
  • 設定温度(エアコン):27℃ ※冷房運転
  • Planbee:ONもしくはOFF

 

 

まずは、PlanbeeがOFFの状態です。※グラフ5

エアコンの設定温度以上にエアコンのある主寝室とエアコンのない子供室の温度差にご注目ください。

 

 結論 

温度差は最大で5.7℃。しかも、子供室は外気温とほぼ同じ30℃近くになっていることがわかります。階段を上る途中で感じる夏特有の「モワっと」感とはまさにこのことです。

ご存知のとおり8月9月ともなると外気温は40℃近くにもなります。計測時点の7月でこの温度差ですから、今後さらに温度差が広がることが予想されます。

 

(グラフ5)7/2 Planbee:OFF

 

 

次に、PlanbeeがONの状態です。※グラフ6

こちらもOFFの時と同様に主寝室と子供室の温度差にご注目ください。

 

 結論 

グッと温度差は縮まり、1℃から2℃程度になっていることがわかります。

そうです。この程度の室温、温度差にもなれば、筆者が毎日行っていた布団を主寝室に運ぶという夏のルーティンがなくなり、子供室でも快適に眠れるようになりました。

 

(グラフ6)7/6 Planbee:ON

 

 

 

 

 

 

 全館空調とは? 

ここでは「居室、非居室の温度差を限りなく少なくする空調システム」と定義します。

 

こちらは冒頭でもお伝えしました全館空調の定義となりますが、「全館空調=新築」だったり、大掛かりな機器の導入をイメージされる方が大半かと思います。

しかし、今回、ご紹介しましたPlanbeeであれば、後付けであっても実際の工期は天井3箇所の開口工事とダクト等の設置で正味2日程度。

簡単に全館空調と類似の環境を作ることができました。

 

 

まとめ

全館空調の後付けというテーマに絞ってお届けしました本コラム、いかがでしたでしょうか。
おそらく筆者と同じ境遇の方は多くいるのではないかと想像いたします。

予算の関係から全館空調を諦めてしまいそうなお客様、すでにお引渡しされたお客様でエアコンの増設を検討されている方にもぜひ今回ご紹介しました『Planbee』をオススメください。

 

 

 

 

 

 セミナー開催中!  ▼詳細・お申し込みは画像をクリック!

 

 

※Planbee10万円OFFキャンペーンは終了いたしました。
https://passivaircon.com/planbee-cam/

 

 

 

 

 

#OMソーラー  #omソーラー  #omソーラーの家  #全館空調 #家づくり  #家  #平屋  #二世帯住宅  #デザイン住宅  #ZEH住宅  #ゼロエネルギー住宅  #注文住宅 #オーエムソーラー  #間取り  #注文住宅間取り  #木の家  #工務店  #太陽熱  #ソーラーパネル  #太陽光   #工務店がつくる家  #温熱環境  #全館空調の家  #PassivAircon  #パッシブエアコン  #OMX  #パッシブデザイン

この記事をシェアする

OTHER NEWSその他の記事