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パッシブデザインにデメリットってあるの?
ポイントでその解消法をご紹介
こんにちは。いつか家づくりしたいと、さまざまな情報を収集している入社10年の広報担当です!
快適な暮らしをちょこっとのエネルギーで。そんな家づくりを支えるのが、パッシブデザインです。
とはいえ、このパッシブデザインを誤って解釈してしまうと、デメリットになることもあるんです。
今回は、パッシブデザインを取り入れる上で、ぜひ押さえておくとよいポイントをご紹介していきたいと思います。
目次
「パッシブデザイン」を意識したつもりが、まさかの失敗!
事例1 日射取得編
「冬の昼間のひだまりが好き。
だから日射を最大限取り入れられるように南側に大きな窓をつけました。」
寒さの厳しい真冬の窓から入るひだまり、最高ですね!
昼下がりにひだまりでウトウト昼寝をするの、わたしも大好きです。
でも少し思い出してみてください。うたたねしていて、そのまま夕方になり体が冷え切って目覚めた経験はありませんか?
冬の夜の窓周りは室内の暖かさを奪っていきます。
そして、季節が移り変わり夏になると、今度は日射が入る大きな窓は、室温を上げてしまいます。
事例2 日射遮蔽編
「夏の日差しで室内が暑くなるのを防ぐために、
朝夕しつこい日射の入る東西と、南面の窓に庇を長くしました」
東と西の夏の日射、特に西日の影響はよく知られるところです。
庇で防ごうというお話を時々耳にしますが太陽が昇るとき、沈むとき、いずれも真横から日が射すため、完全に防ぐことはできません。
南面の庇は日中の日射を防ぐことはできますが、なるべく日差しを遮ろうと庇を長くしても、寒い時期になると日差しが入らないために暖房に頼らなくてはならなくなることがあります。
窓周りのパッシブデザインのポイントは?
上記の事例1と2は、パッシブデザインを考える上で窓まわりをどうするかがポイントだということをお話しています。
計画の際には、各方角の窓の検討を一年を通じた目線で考えていきましょう。
1. 窓の大きさは、外の景色を楽しみたいという希望と、室内の快適な温度とのバランスをみましょう
2. 東・西の窓には、庇ではなく、夏だけ取り付けられる、外付ブラインドやすだれのような、真横から日射を防げるアイテムを検討しましょう
3. 南の窓の庇は、冬と夏の日射の入る角度を計算して長さを決めましょう
4. 日射取得型のガラス、日射遮蔽型のガラスの特徴を活かして、方位ごとの窓ガラスを検討しましょう
そして、
道路に面している南側の窓は、人目を気にして薄いカーテンを引いてしまい、冬の昼間の日射をとりいれられなかった、という失敗談もよく聞きます。
家づくりの際には、植栽、風通しを考慮した塀、窓の高さなど、人目を遮る工夫を考えておきましょう。
換気・風通しの視点では?
事例3 通風編
「風通しを良くするために各部屋に大きな窓をつくりました」
ほどよい気候のとき、窓を開けて室内に風を通すのは気持ちのいいもの。
ですが、強すぎる風で窓を閉めざるを得なかったり、暑い時期に家の中の熱気が抜けなかったりすること、ありませんか。
このような事象は、あらかじめ家づくりする場所の季節ごとの風向きや風の強さを考慮していない時に起こります。
大きな窓ならば、たまたま風が抜ける位置になる確率は上がりますが、意図的でない大きい窓は冬に熱が逃げていくというデメリットの要素が強くなります。
一年を通じた立地の風向き、風の強さを「風配図」と言い、これを設計に活かして、効果的な窓の大きさや配置を検討すると、省エネルギーで効果的な風の流れを設計することができます。
これらはシミュレーションをすることで建てる前に計算することができます。
勘ではなく、シミュレーションでデメリット解消
いかがでしたか?
今回ご紹介した内容は一部ですが、パッシブデザインを勘だけに頼るとデメリットに働くこともあることが、なんとなく伝わりましたでしょうか。
家づくりを考えていくときには、風や日射の影響といった外部からの影響、そして同時に、室温の変化といった室内環境を、あらかじめ、四季を通じて時間ごとにシミュレーションしながら、パッシブデザインを取り入れることが大切だというお話をしました。
シミュレーションでは、今回ご紹介した日射取得、日射遮蔽、風通のほかにも、室温、消費エネルギーなど様々な項目を事前に知ることができます。
ぜひ、これらのことを心に留め置いて、一年を通じて、省エネルギーで快適に暮らせる家づくりを実現していきましょう。
「パッシブデザイン」詳しくはこちら
「シミュレーション」詳しくはこちら
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