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OMソーラー「地球のたまご」の誕生までの道のり

こんにちは。OMソーラー・マーケティング部の新人です。

 

「地球のたまご」をご存知ですか?

 

OMソーラー株式会社は静岡県浜松市の浜名湖畔に拠点を構えています。

2004年に現在の拠点に移り、社屋を含め敷地全体を「地球のたまご」と名付けました。

私たちOMソーラー社員は、毎日浜名湖を望みながら仕事をすることができます。

 

今回の記事では、地球のたまごの誕生の経緯をご紹介します。

 

「地球のたまご」って何?と思った方は、まずは「地球のたまごとは」をご覧ください。

地球のたまごとは

 

現在の地球のたまご配置図

 

  

 

 

 

 

地球のたまごプロジェクト

地球のたまご序章

最初に新拠点の構想が発表されたのは、1996年のスタッフ研修会でした。

持続可能な循環型社会を目指すOMソーラーのシンボルとして、自然と呼応し、研究・開発や情報発信が可能な拠点を構えることになりました。

 

当時の研修会の様子

 

発表された計画のポイント

  1. 建物で使うエネルギーを、自給自足する
  2. 環境と共生する建物
  3. 木、土など再生可能な材料を使う
  4. 簡素な意匠とヒューマン・スケール
  5. 情報化に対応した先端オフィス
  6. 地域社会に開かれた建築

 

この研修会で、ここから様々な技術が生まれ育っていくようにとの願いを込めて「地球のたまご」と名付けられました。

 

 

地球のたまごプロジェクト開始

構想発表された研修会から時を経て、1999年11月15日に土地契約を締結。

 

土地締結当時の地球のたまご敷地

 

場所は静岡県浜松市、自然豊かな浜名湖畔で、土地の大きさは、31,835㎡(9630坪・東京ドームおよそ0.7個分)。

養鰻池が埋め立てられ荒れ地になっていた場所に「地球のたまご」が建設されることになりました。

社員はその土地の大きさに唖然。。

 

そこから最初に取り組んだことは、気象観測でした。

自然エネルギーをいかに利用するかがOMソーラーの柱となるため、気象観測は480日間続けられ、

ここで得られたデータは、OM気象データの最寄り地点(浜松)とあわせ、設計シミュレーションのデータに活かされました。

 

気象観測の様子

 

 

 

 

 

湖岸の再生・どんぐりプロジェクト

「地球のたまご」が建つ浜名湖は、海水と淡水が混ざった汽水湖といいます。

しかし、浜名湖の塩分濃度は年々上昇していたため、汽水湖の環境を守るため

「浜名湖の湖岸を再生し、水源となる」

という大きなテーマを目標に、社員がどんぐりを拾うところから始め、自然豊かな「地球のたまご」を目指しました。

 

現在、地球のたまごから見える浜名湖

 

2002年5月に「どんぐりプロジェクト」が発足。

浜名湖の水源となるために、地域性を持った植物で敷地を覆い、そこに降った雨が集まって水生植物などで浄化されて浜名湖に流れていくという計画のもとランドスケープが設計されました。

そこで「どんぐりプロジェクト」として、社屋の着工前から地球のたまごの環境をつくるための植物採取・移植が始まりました。

 

採取したどんぐりをポットに植えて、前社屋の屋上で育苗

成長したどんぐり

 

敷地の植栽は成木を購入せず全て在来種で、もともと浜名湖畔にあったであろう植生を探し、都田川上流までのロケハンを繰り返し、スタッフ総出で採取・育苗・移植を行いました。

しかし地元の植生を探すことは簡単なことではなく、農薬や除草剤の影響で水田などのあぜ道の植物がなかなか採れない状況でした。

そんな中、都田川上流の集落に残っていた草の丘から、在来種が80種ほど入った草のターフ(芝草の群生する土地の表層部分)をもらうことができました。

そのターフを100㎡分(35×50cmのトレイに600枚)運び、ハウスで1年間育て、地球のたまごに移植しました。

これらの植栽した在来の草を「あぜ道」と「ターフ」を合わせた造語「アゼターフ」と呼び、現在もアゼターフから在来植物が増えるように植物の管理、育成を行なっています。

また浄化効果のあるヨシなどの植物を排水の浄化に利用するため、敷地に繁茂していたそれらの植物を地球のたまごの池など水辺に移植しました。

 

当時のどんぐりプロジェクトの様子

 

現在、月に一度「どんぐり」の日として、社員が敷地整備の作業を行なっています。

 

 

 

 

 

社屋について

●社屋の計画

 

当初、地球のたまごの設計要望として、パッシブな建築であること、パッシブソーラーの実験ができる施設であること、敷地の中で水とエネルギーの自給自足ができることを挙げました。

パッシブな建築について詳しく知りたい方はこちら https://service.omsolar.jp/news/detail.php?id=3607

 

社屋の建築空間は、OMの基本は住まいへの太陽熱利用ということから、住宅に近いスケールのオフィスで考えることになり、

最終的には、「コリドール」と呼ばれる回廊の両側に事務棟を配置する構成に至りました。

コリドールと事務棟の中間には「アルコーブ」と呼ばれる空間があり、社員が自由にそこで仕事ができる空間になっています。

 

社屋:写真中央に伸びるコリドールとその両側に6棟の事務棟がある

 

 

社屋はエネルギーの自給と実験ができる場という目的もあったため、様々な試みとしての設備を導入しました。

事務棟は各棟が住宅のスケールになっており、棟ごとに異なるOMソーラーシステムを設置しています。

 

 

 

●社屋の構造材

 

社屋の構造材は、「地元の木を使って建てる」というコンセプトから、全国有数の林産地である天竜の天竜杉を利用しました。

山主、素材生産者、製材所の協力もあり、治山治水に私財を投じた明治時代の偉人・金原明善が植林した杉を入手することができ、社屋に用いられました。

 

木材伐採

 

こうして構想発表から様々な準備をし、長い年月を経て、2003年6月に工事起工式が行われました。

そして2004年6月に竣工式を行うことができました。

 

社屋建設の様子

竣工式の様子

 

 

 

地球のたまごは、人々の知恵や労力を注ぎ込み、様々な計画や準備を経て誕生しました。

そしてこれからも地球のたまごから、OMソーラーの挑戦は続いていきます。

 

 

 

 

▼OMソーラーについてさらに知りたい方はこちら

 

 

 

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