1928年東京生まれ/1952年東京美術学校建築科卒業/吉村順三設計事務所を経て、東京藝術大学名誉教授/2012年没
著書:『奥村昭雄のディテール 空気・熱の動きをデザインする』(彰国社)/『パッシブデザインとOMソーラー』(建築資料研究社)/『暖炉づくりハンドブック』(建築資料研究社)/『時が刻むかたち』(OM出版)/『樹から生まれる家具』(OM出版) 他
発案者であるOMソーラーの父・奥村昭雄と、マルモ中村住宅のイニシャルからOMソーラーを命名。現在では奥村の希望により、「O」は「おもしろい」、「M」は「もったいない」に変更されている。マルモ中村住宅が施工したOMソーラー第一号家屋には、1,000人以上の来場者が訪れた。
※OMソーラー第一号となった、マルモ中村住宅の浜松・天竜川モデルハウス。「現代民家」と名づけられた。
「優良省エネルギー建築技術等認定」(住宅・建築省エネルギー機構)取得。
発足当時18社の会員工務店であり、多くの工務店にOMソーラーを知ってもらうため説明会としてキャラバン車で全国7,000キロにおよぶ旅を行いました。
全国で観測地点が23箇所と限られていたため、気象ロボット・アメダスデータの気象解析プログラム化を成功させる。
OMソーラーを採用した「医療法人あかね会阿品土谷病院」(広島)が省エネルギーコンクールにおいて「建設大臣賞」受賞。
太陽エネルギーによる空気式除湿涼感冷房の研究に着手(環境共生住宅アイデアコンクール入賞)。
「フォルクス」のネーミングはドイツの国民車「フォルクス・ワーゲン」に因んだもので、“信頼性が高く、コストパフォーマンスに優れた国民的エコハウス”の実現を示していました。
※浜松のOM本社屋横に建てられた第一号のフォルクスA。フォルクスAの設計手法は工務店の設計力向上に大きく貢献した。
国際太陽エネルギー学会(ISES)より、奥村昭雄およびOM研究所が「クリストファーA・ウィークス賞」受賞。
「環境庁長官賞」(地球温暖化防止部門)受賞。
「環境共生住宅認定」(建築環境・省エネルギー機構)取得(システム住宅フォルクスA)。
NPO法人「緑の列島ネットワーク」発足支援。
2001年元旦朝日新聞紙に掲載された、この見開き一面広告には、考え方に賛同した2,300名の名前が掲載された。その中には故・筑紫哲也、故・立松和平、坂本龍一、大橋歩、浅井慎平など、環境問題に感心の深い著名人の名前も連ねられていました。
※2001年元旦 意見広告「近くの山の木で家をつくる運動/千人宣言」紙面。
静岡県の浜名湖畔に竣工された社屋は、持続可能な循環型社会を目指すOMソーラーのシンボルと、研究・開発を目的に建てられました。約1万坪の広大な敷地には湿地と池があり、浜名湖や周辺の都田川水系の在来種の植物で覆われています。
・第4回「エコビルド賞」を受賞。
・浜松やらまいかブランドに認定。
・『生物多様性保全につながる企業のみどり100選』に認定。
※2004年竣工、浜名湖畔のOMソーラーの本社屋「地球のたまご」。
・国土交通省の助成事業に菱重エステート株式会社+OM計画株式会社の技術開発課題が採択。
・東京都「太陽エネルギー利用拡大連携プロジェクト」に参加。
・株式会社OMソーラー協会とOM住宅建設基金株式会社が合併し、OMソーラー株式会社へ社名変更。よりいっそう「OMソーラー」が社会化していくことを願い、社名からそれまで親しんできた「協会」という名称を取ることにしました。
OMソーラーシステムが財団法人ベターリビングの優良住宅部品認定、「BL認定(BL-bs部品)」を取得。
環境省「環境省エコハウスモデル事業」によりOMソーラーを導入したエコモデルハウス4棟が完成。
「一般家庭における太陽熱利用システム」において国内で初めて「国内クレジット(プログラム型排出削減事業)」の承認を取得。 様々な公的な事業を通して、社会化への道を歩む。
太陽光パネルが発電時に熱を発する性質を利用して、太陽エネルギーから熱と電気を同時に取得するシステム。OMクワトロソーラーの誕生により、従来相反すると思われていた「省エネ」と「快適化」の両立を実現させました。2013年には「今までなかったエネルギー取得方法が面白く、近未来を想像させる」と評価され、グッドデザイン賞を受賞しました。
※2013年グッドデザイン賞に輝いた「OMクワトロソーラー」を採用したモデルハウス。
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究支援による実証実験モデルハウスの建設。オムロン ヘルスケア株式会社、慶應義塾大学、自治医科大学と共同で「住まいと健康」についての調査を実施。
カツセマサヒコ(@katsuse_m)による西軽井沢の宿泊型モデルハウス(クラスベッソ西軽井沢)を舞台にした恋愛web小説が話題となる。
OMソーラーは、住宅約26,000棟、施設建築約700棟に導入されています。私たちは、150社を越える会員工務店に向けて、技術の普及と品質維持向上のためのしくみづくりをしています。
奥村の求めた「これまでにない、パッシブハウス」と、地元の気候風土や習慣に明るい地域工務店が建てる住宅は、いずれも環境負荷が少なく、省エネルギーな家づくりをする上で共通点が多く、地域に根ざした自然環境を活用する暮らしに適しています。OMソーラーは、「いままでも、これからも」快適な家づくりを支えていきます。