土曜建築学校・特別講座
「パッシブデザインの未来を語る」

Volume 01

吉村順三と奥村昭雄の仕事を振り返る

OM設立30周年記念事業の一つ、土曜建築学校「特別講座・パッシブデザインの未来を語る」第一回講座が4/15(土)、建築会館ホールにて開催されました。
総勢200名を超える参加者が集まり、吉村順三、奥村昭雄の建築を振り返りつつ、本来の建築の在り方としてのパッシブデザインについて、その意義や価値を共有することができました。

吉村順三と奥村昭雄の仕事を振り返る

関わりのあった4人の講師が講演

内容は4人の講師による講演とパネルディスカッションという構成で、校長の野沢正光氏からは竪穴式住居から現在に至るまでの環境共生建築の系譜について解説が行われ、近代建築史家の藤岡洋保氏からは「良識を形にする―吉村順三と奥村昭雄の仕事―」と題して、愛知芸大や旧NCRビルのディテールを示しながら、良識を形にしてきた故の建築の美しさについて解説されました。
東工大教授の安田幸一氏からは旧NCRビルの実測、実証データが報告され、あらためて奥村昭雄のデザインの緻密さ、時代を超えて効果が持続している、パッシブデザインの普遍的価値を感じさせる報告でした。
講演最後は吉村、奥村建築の設備的な設計をサポートしてきた高間氏より、二人の作品の技術的な解説、自身の作品であるNEXT21、現在計画中の事例等をご紹介いただき、環境建築や技術の進化と時代背景についても語られました。

関わりのあった4人の講師が講演

普遍的なデザインの価値を再確認

後半のパネルディスカッションでは副校長の伊礼智氏、建築家の川島範久氏が加わり、パッシブデザインの価値、美しさ、普遍性といった議論が展開されました。
ディスカッション冒頭では川島氏よりパッシブデザインとそれを支えてきた技術の進化について解説があり、奥村先生が今生きていたらどんな建築を生み出すのか、といった話題が提供されました。
議論の中では「様々な技術が出揃っているが、何を採用するかの優先順位や価値観こそ問われている」「技術や素材がどう建築と統合、調和できるかが課題」など、建築デザインと技術の関係、人間性豊かで美しいデザイン、普遍的なデザインの価値をあらためて確認できたように思います。
終了後はワインや軽食が提供され、講師を囲んで歓談の時間が設けられました。

普遍的なデザインの価値を再確認 普遍的なデザインの価値を再確認

EVENT INFORMATION

第二回は6/17(土)、浜離宮朝日ホールにて開催!
第二回は6/17(土)、浜離宮朝日ホールにて開催!

第二回は6/17(土)に浜離宮朝日ホール(東京都中央区築地)にて開催されます。
テーマは「環境住宅・建築の性能や効果を、科学的な根拠に基づき検証する」で、首都大学東京の須永修通氏、慶應義塾大学の伊香賀俊治氏、東京大学の前真之氏という今回に負けない強力な講師をお招きしています。
今回あらためて確認した普遍的なパッシブデザインの価値を、次回は実質的な価値としても確認することになります。
OMソーラーの価値を科学的な根拠をもって証明する機会となりますので、パッシブデザイン、OMソーラーに取り組む上で、必聴の講座となります。
今回参加できなかった方も是非、2回目からご参加いただければと思います。

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第一回レポート
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