第12回・はまなこ学遊塾「地球のたまごで野草や木の芽などを食べる」
2007年4月14日(土)、地球のたまごで「第12回はまなこ学遊塾」が開かれました。
はまなこ学遊塾…はまなこ学遊倶楽部が開催する学習イベント。講演や体験イベント、ワークショップなどを開催しています。
今回は、自然観察の鈴木満帆先生の指導のもと、ビオトープの植物観察とともに「地球のたまごで野草や木の芽などを食べる。」という企画です。大人から子どもまで約50名にご参加いただきました。
カフェテリアにて、鈴木先生から野草の見分け方、採り方などを教わります。
野草探し
前半は、自然観察の案内人・鈴木さんのご指導のもと、地球のたまごの敷地で食材を調達。
馬や牛が食べられる草は人間も食べることができ、食べられない草を知っている動物 たちは人間よりもずっと賢いのだ、といった解説をいただきながら、さまざまな植生を少しずつ収穫しました。
ヨモギ、タンポポ、クズ、カラスノエンドウ、ハルジオン、オニノゲシ、クサギ、アキノノゲシの収穫をし、途中でおやつ代わりにスイバやチガヤの根っこをしゃぶりながら散策をしました。
「昔の人は、夏にのどを潤すためにスイバを吸いました。すっぱいですが、さっと茹でてから調理すると酸味が抑えられておいしくなります」
「サラダ菜は、実はタンポポの仲間です。ですからタンポポも、葉でおいしいサラダができますよ。ちなみに花びらは天ぷらやクッキーのトッピングに、根はキンピラのように調理できるし乾燥させてから炒ったものがコーヒーの代わりにもなります」
…といった鈴木先生のお話を、参加者の皆さんは興味深く聞いておられました。
「食べられる」と聞いてクサギに手が伸びます。
この中に6種類の食べられる草があります。皆さんどれかわかりますか?(クリックで画像が拡大できます)
答え:カラスノエンドウ、カスマグサ、スイバ、オニノゲシ、タンポポ、ヨモギ
食べられるかどうか鈴木先生に確認すると…、残念!ウマノアシガタという草で食べられません。
野草を食べる
後半は、摘んで来た植生を天ぷらにして試食しました。子どもたちは順々に揚げ場を取り囲み、自分たちの収穫物を楽しそうに調理していきます。
写真は今日のおかず。採ってきた草を種類ごとに分けました。
【左】てんぷらにします。
【右】鍋の前には待ちきれない子どもたちの列ができました。
天ぷらのほか、ドレッシングをかけただけのタンポポのサラダ、事前に用意していたカラスノエンドウのおひたしやおにぎりがメニューとなりました。激しい争奪戦とおかわりが繰り広げられ、それぞれの皿はあっという間に空っぽに。
苦味のあるもの、渋みのあるものが多かったのですが、子どもたちからは「苦いけど、おいしい」「これから学校の帰りに摘んで帰りたい」という声が聞かれました。
コリドールに寝転ぶ子どもたち。