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大阪府富田林市・川さん・藤井さん

2005年6月築

自然のチカラを取り込んで、
自然のチカラを引き出して、
やわらかな五感を育もう。
自然と寄り添う、この家とともに。

設計ファイル

プライベートに配慮しつつ、子どもたちの気配も感じていたい。

写真:大阪府富田林市・川さん・藤井さんの家敷地に対し南側に庭を設け、北側に東西に長い二階建ての家を建てた川さん・藤井さんのOMソーラーの家。1階、2階の奥まった位置にそれぞれの寝室を設け、1階リビングの上を吹き抜けにして開放的な空間とし、プライベートに配慮しつつ子どもたちの気配を常に感じられるよう間取りが考えられています。

家事の動線を考えてキッチン、浴室が配置されていますが、熱帯魚の水槽の位置を最初に固定したため、やむを得ずトイレは南側に設けることになりました。しかし南側のトイレは夜中でも冷えることなく気持ちよく利用でき、さらにトイレがあることで、洗濯物の干し場が通りから隠れる位置になり、一石二鳥になったといいます。

建物概要


大阪府富田林市・川さん・藤井さんの家 平面図(クリックで拡大)

写真:トイレ 写真:玄関 写真:リビング
【左】南側に突き出して設けられたトイレ。
【中】6人家族用の大きな収納のある東西横長の玄関。
【右】吹き抜けのある家族共有の大きなリビング。

家づくりと暮らし

自然の温もりのするOMの家に住みたいと、ずっと思い続けていました。

写真:無垢材の床床に用いられた杉の無垢材は足触りがやさしい。

大阪府東南部にある富田林市。大阪市近郊の住宅地として開発された住宅団地の一角に、大きなケヤキの木が植えられた2階建てのOMソーラーの家があります。この家にお住まいなのは、川隆子さん、そして次女の藤井雅子さんとご主人の栄次さん、寛之くん、優子ちゃん、敦志くんの6人ご家族です。

この土地は隆子さんのご主人が、老後に終の棲家を建てようと、20年ほど前から準備されていたものです。ところが2002年、ご主人が急な病で逝去されたため、一人で暮らすには広すぎる家を引き払い、隆子さんはここに家を建てることにしたのです。

「それまで住んでいた家は30年ほど前に建てた3階建ての家で、多い時で8人が暮らしておりましたので、私一人で住むには広すぎたのです。」

「終の棲家に」と準備していた土地に、家を建てることになった隆子さん。3人の子どもさんはそれぞれ結婚し独立されていましたが、次女雅子さん夫婦がお子さん3人と狭いマンションで暮らしていたため、「家を建てるのだけれど、一緒にどうかしら」と声を掛けたところ、ご家族の同意を得たため、二世帯住宅を建てて一緒に暮らすことになったのです。

写真:床に寝転ぶ子供たち木の床が大好きな子どもたちは床でゴロゴロ。

「長いこと鉄筋や軽量鉄骨の家で暮らしていましたので、木の家にすごく憧れていました」という隆子さんが、みんなで一緒に暮らすための家として選んだのが、OMソーラーの家です。以前、新聞でOMソーラーの広告をご覧になった隆子さんは、その時から「こんな気持ちの良さそうな家に住んでみたい」と、ずっとOMの家に住みたいと思い続けていたのだといいます。

暑がりで寒がりのご主人とは、「エアコンの温度がいつも喧嘩の種でした」という隆子さん。「年をとるに従って、暑すぎたり寒すぎたりというのが、だんだん苦痛になってきて」と、自然の温もりのするOMソーラーの家に、憧れを抱いたのだといいます。

こうして隆子さんは一人きりでは広すぎる家を引き払い、雅子さんご家族は5人で暮らすには窮屈なマンション生活を離れ、2005年の春、太陽の温もりのするOMソーラーの家での暮らしが始まりました。

二世帯が暮らすOMソーラーの家は、隆子さんの希望どおり、床も天井も杉の無垢材がふんだんに使われた木の家です。また構造材には適正な森林管理・製造であることを認証した高知県梼原(ゆすはら)町のFSC認証材を使用。これは建築を依頼した工務店が、生産から消費者まで木材の生産由来を認証するCOC認証を取得した工務店であったことから、工務店の薦めにより取り入れたものです。

「今、食の安全が話題になっていますでしょう。家に使用する木材も、どういう素性の材であるかという流通経路が分かるのは、住む者として安心です。それに森林保護にも貢献できるそうですし」と隆子さん。また雅子さんも、「娘がアレルギーだったのですが、マンションは絨毯敷きで、いくら掃除をしても完璧というわけにはいきませんでした。その点、木の家は気持ちが良くて安心」と、木の家の良さを実感しているといいます。

写真:庭 写真:玄関前での家族写真
【左】南側の庭はプライバシー保護の役割も
【右】玄関へと続く階段の前で。

水道の水を使うことさえ「もったいない」と思うようになっていました。

写真:和室1階東側に設けられた予備室としての和室。

1階に隆子さんの居室と、みんなが集まれる大きなリビングとキッチン、2階に雅子さんご家族と、二世帯が二層に暮らすOMソーラーの家。太陽の温もりを、大きな吹き抜けを介して家全体に伝えています。

そしてこの隆子さんの憧れを実現したOMの家は、子どもたちの気配を感じていたいという雅子さんの希望や、熱帯魚の飼育が趣味のご主人栄次さんのための水槽置場、さらにマンション暮らしではできなかった庭づくりなど、たくさんの希望を盛り込んで計画された、家族みんなの夢が叶った家でもあります。

また計画していく中で、せっかく太陽という自然エネルギーを利用する家を建てるのだから、ほかにも利用できるものはないだろうかと考え、雨水タンクを設けて庭の散水に利用することにしました。

写真:庭の池水槽の水が流れ込む庭の池。池の排水は雨水槽に

「庭の水撒きは雨水だけで間に合うのですが、雨が少ない時期などはタンクが空になって、水道の水を使わざるをえなくなります。いつも雨水というタダの水を使っているので、水道の水を使うのが『もったいない』と思うようになっていましてね。それが可笑しかったです」と笑う隆子さん。

OMソーラーは冬に床下から家全体を暖めてくれるだけでなく、夏は家族6人がたっぷりと使えるほどのお湯が採れ、「ガス代が節約できるので本当に嬉しい」と雅子さんは、自然エネルギーのチカラを実感しているといいます。

太陽も、風も雨も、あって当たり前の暮らしから、積極的にそれらを暮らしに取り込むことで、気持ちの良さを感じたり、生活に活用して節約をしたり、環境に負荷をかけない暮らしに繋がっていきます。

写真:庭大きく枝を広げたシンボルツリー、ケヤキのある庭。

「気持ちのいい家に住みたい」とOMソーラーの家を選んだ隆子さん。OMソーラーの家は、太陽の温もりや風の心地良さを感じ、自然と寄り添い暮らすことで、心も身体も暖かく包み込んで、やわらかな五感を育んでいきます。次代を担っていく子どもたちが、この家を通して何を感じ、何を学んで羽ばたいていくのか、娘さんご夫妻と一緒にやさしく見守る日々が続いています。

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