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大分県大分市・武内さん
2007年2月築
捜し求めていたものは、
家族の絆を育て、みんながホッとできる場所。
ここにはそんな安らかな居場所があります。
設計ファイル
家族のコミュニケーションの場となる大きなリビング。
「家族みんなが集まることの出来る大きなリビング」が、家づくりの大きなテーマだった武内さんのOMの家。1階は27畳もの広さのLDKで廊下を設けず、家全体がひとつの大きな空間になっています。ここにダイニングテーブルとは別にリビングテーブルを置き、この大きなテーブルが家族のコミュニケーションの場となっています。またテーブルの後には大きな造り付けの棚を設け、一階だけでも暮らしが成り立つようたっぷりとした収納になっています。
2階は寝室となり、吹き抜けに面したスペースは廊下というよりフリースペースで、子どもたちの共通の遊び場となっています。玄関には靴や上着、おもちゃ等が雑然とならないよう土間式のシューズクロークが設けられています。

【左】シューズクロークには靴や上着、おもちゃなどを収納
【中】階段下にはスライド式の収納庫が
【右】左写真の収納庫のスライドを引いた状態
建物概要
- 建物概要:在来木造2階建て
- 敷地面積:333.75m²
- 1階床面積:100.66m²
- 2階床面積:65.98m²
- 延床面積:166.64m²
家づくりと暮らし
私が理想としていた空間は、OMでなければできなかったんですね。
大分駅からほど近い高台の住宅地。ここに地元大分県
大きなリビングの南側に設けられた窓掃除のためのキャットウォーク。
産の津江杉を使った、OMソーラーの武内邸があります。玄関を入るとすぐに見えるのが、吹き抜けのある27畳もの広さのリビングダイニングです。中央には大きな空間をどっしりと支える大黒柱があり、その横には食事をするためのダイニングテーブルとは別に、無垢の一枚板で造られた、大きなリビングテーブルが置かれています。
このテーブルは医師であるご主人の仕事机であり、奥さまの作業台であり、中学生、小学生のお子さんたちの勉強机でもあり、家族みんなのコミュニケーションの場となっています。ご主人の武内さんは医師という忙しいお仕事柄、なかなか家族とゆっくりと過ごす時間が取れず、武内家にとってみんなが揃う時間はとても貴重なのです。
武内さんのOMソーラーの家が完成したのは、2007年2月のこと。家づくりはご主人の職場が変わり、それまでの住まいを出る必要に迫られたことから始まりました。以前からいずれは家を建てようと計画していたこともあり、またお子さんの中学入学の時期も迫っていたので、いよいよ実行する時がやってきたと、マンションで仮住まいをしながら家づくりに臨みます。
ところが土地はすんなりと確保できたものの、家については奥さまとご主人の意見が揃いません。ハウスメーカーの家でいいと言うご主人に、奥さまはどうしてもうなずくことができなかったといいます。
「私が生まれ育ったのは昔ながらの梁の見える木の家で、家を建てるならそういう家を、とずっと思っていました」。奥さまが木の家にこだわったのは、単に木の家で育ったというノスタルジアだけではありません。木が人と同じように呼吸し、吸湿作用があることを、それまでの経験から知っていたからこそなのです。

【左】閑静な高台の住宅地にある武内さんのOMソーラーの家
【右】シューズクロークが設けられているので玄関はすっきり
ご結婚以来、勤務医だったご主人とともに福岡、山口、アメリカ、佐賀と住まいを移してきた奥さま。そのほとんどはコンクリート造や軽量鉄骨の住まいで、結露が激しく、「毎日毎日掃除に追われ、十数年もの間結露と格闘していました」といい、その経験が湿度を吸収してくれる木の家にこだわる原動力となったのです。
ご主人が推すハウスメーカーにも木の家はあります。でも、「材料は選べないし、梁が見える家となると、規格外で高額になってしまう」。1年ほどいろいろな住宅展示場を見て回りましたが、なかなか2人の意見はまとまりません。そんな折、ご主人の勤務先の看護士さんから、「家を建てたので見に来ませんか」というお誘いを受けたのです。
懐かしい温もりは、陽だまりの暖かさだということに気付きました。
2階のホールは子どもたちの共通の遊び場
2月の良く晴れた日のことだったといいます。その看護士さんの家は今まで体験したことのない温もりで、訪れた2人を迎えてくれました。「なんでしょう、この暖かさは」、と感じるとともに、「吹き抜けがあってこんなに広いのに、足元から暖かい」という驚きも。その暖かさは初めて体験するものでしたが、どこかに懐かしさもありました。そして、気付いたのです。「これは日向ぼっこの陽だまりの暖かさだわ」。
奥さまが頭の中で描いていた理想が、この家にはありました。これまでも行き先々の住まいで、「家族みんなが集まれる場をつくろうと、襖を全部取り払い、出来るだけ部屋を広く使う工夫をしていました」という奥さま。「でも暖房すれば北側の部屋が結露になって、カビの臭いがすごいんです。だから空気を入れ替えようと窓を開けると、せっかく暖めた部屋が寒くなって」と、快適な空間づくりは困難を極めたとのこと。
リビングテーブルで宿題をみてもらう
OMソーラーならみんなが集まることのできる広い空間でも、足元から暖めることが出来、外から取り入れた空気を暖めて循環させているので、空気を汚すこともなく、結露の心配もすくなくなります。ご主人も実際に自分で体感したことで納得し、「OMソーラーの家」を知ることで、2人の意見はようやく一致を見たのです。
家の素材については地場材の使用を工務店から薦められ、「九州は高温多湿ですから、やはり同じ環境で育った木を使うのが合理的ですよね」と、地場材の使用までは思いもつかなかったと、専門家の提案に感心しきり。武内さんのOMソーラーの家は大分県産材をふんだんに使った家となりました。さらに壁には薩摩中霧島や粉砕した木材を利用した木粒子など、呼吸する素材が用いられています。

【左】リビングに設けられた造り付けの大きな棚
【右】木組みが美しい吹き抜けの天井
医師である忙しいご主人を支えるため、「みんなで過ごす時間を大切にしたい。心地よい環境で過ごしたい」という奥さまの思いは揺らぐことなく、武内さんのOMソーラーの家は、その信念を反映した家となりました。
2階寝室には木粒子が使われている
全国的に医師不足がささやかれる中で、秀也さんの仕事も今まで以上に忙しくなることが予想されます。だからこそ、我が家は安心して寛げる場でありたい、家族の絆を育てる場でありたいと、理想の家を捜し求めてきた日々。「私が理想としていた空間は、OMソーラーでなければできなかったんですね」。OMソーラーとの出会いに感謝し、家族みんなで過ごす一時一時を大切にしたいと、心から願う毎日です。
