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兵庫県伊丹市・余田さん
1997年3月築
1998年7月19日、兵庫県伊丹市にある余田さんのお宅を会場に、8組12名のひまわり会の会員さんが集まり、soleil(ソレイユ)∞広場の会が開かれました。

余田さんの家は阪急伊丹線の「新伊丹」駅から歩いて10分ほどの、閑静な住宅街にありました。当日は快晴とまではいきませんが、晴れた、蒸し暑いお天気。大勢の参加となった余田さんの家では、普段は登場しない「扇風機」が2台、活躍しながらの会となりました。

【左】余田さんご一家。
【右】すっきりとした外観が美しい、余田さんの家。
一問一答「教えてください、余田さん」
2階の子供部屋に布団をひいて寝ているそうですが、2階は暑くて眠れないんじゃないですか?

「子供部屋は風がよく通るので、2階で寝ていても暑くありません。ほんとは仕切りたくないんですが、将来子供が大きくなった時に仕切ったら、暑さを感じるかもしれませんね。エアコンも1台ありますが、去年、1回か2回使ったくらい。夏場はお湯が、お風呂2杯分くらいは十分採れます。」
材料はすべて国産材ですか?またカビなどが発生しませんか?

柱など主な所は国産材。天井は合板ですが薬品はほとんど使用していないものを使っています。床材は唐松、あとはほとんど杉。風呂場はヒバです。デッキ部分や床、階段などにはオスモ塗料を塗っています。サッシにも半年を目処に塗っています。カビは出ません。自然の調湿作用でそのようなことはないと思います。以前は賃貸マンションに8年ほど暮らしていましたが、結露がひどくて…。掃除をするのが嫌になるほどカビだらけでした。この家は結露が全くないので、それがうれしい。
建築費はどのくらいかかりましたか?
玄関アプローチの枕木やデッキ、庭の植栽、雨水ポンプなど、これらを全部含んで3600万くらい。当初の予定は建物だけで2500万だったんですが、床材を変更したり、外壁のガルバリウムが嫌で「木」に変更したり…そのようなこだわりがあったので、その分、予算オーバーしましたね。
音は気になりませんか?

このくらいのオープンな空間ですから、音が響くのは仕方ないと思っています。ファンの音も暮らしてみれば気にならないものです。
今回の参加者で、余田さんを除くただ一人の入居者、梶谷さん。フォルクスAにお住まいの梶谷さんからも「音」についてのお話がありました。
梶谷さん「音はどうしても抜けますから…。音は気にしようと思ったらいくらでも気になるモノだと思いますよ。雨が降った時も、ひどい雨なら音はしますよ。でも昼間は気になりません。夜中、2時頃に目が覚めた時に、ひどい雨が降っていれば気になります。」
家のお手入れは大変ですか?

各室の段差がないので掃除機をかけるのは楽ですが、広くなった分、お掃除は大変です。床拭き、窓拭き…。でもそれを苦にしないで、楽しくやろうかなと思っているんですけどね…。台所もシステムキッチンではなく、作ってもらったんです。乾燥機や食器洗い機などは最初から要らなくて、シンプルにしたかった。
ある住宅メーカーの方から「無垢の材料(木)を使えば、家は快適になるんですよ」という話を聞きました。「木の家だから素晴らしい」のか、「OMソーラーだから素晴らしい」のか、素晴らしいもの同士が重なって、「相乗効果でより素晴らしい」のか、そのあたりのことが気になります。
開放的で自然の力、自然と一体化した家、それがOMだと思います。「木の家だから」「OM付けたから」、環境にいいとか、いくら儲かるとか、あまり考えない方がいいと思いますよ。暑がりの人はOMを入れてもエアコンを入れるでしょうし、冬でも同じように暖房を入れると思うんです。うちでも寒いと感じる時は石油ファンヒーターを1台使っています。それでも物足りないと感じる時は靴下を履いて、スリッパを履いて、1枚余分に着込むと…。 住んで、自然と一体化して暮らす、という考え方がなかったら、どんな家を建てても同じでしょう。」
私の家づくり
余田さん
設計は建築家、施工は工務店、という余田さんの家。OMソーラーとの出逢い、建築家との出逢いのタイミングがちょうど重なり、余田さんの家づくりが始まりました。
「自分が設計のことが分からないということもあり、設計は設計士に頼むことにしようと思っていました。モダンリビングに収納の特集が組まれていた事があって、そこに三澤康彦さんが紹介されていました。妻とも相談しながら、収納はちゃんとしてた方がいいね、ということで、一度三澤さんに相談をしてみよう、吹田なら近いし一度行こうね、という話になったんです。
ちょうどそんな話をしていた頃に、新聞広告でOMソーラーのことを知りました。妻は匂いが全然だめなんです。ハウスメーカーの展示場を見に行っても家の中の匂いが気になり5分で出てきて、その日一日、頭痛が治らなかったほど。そんなこともあって、体にやさしい家を建てたくて…。
そんな時OMソーラーを知って、そんな空間が実現できるならと思いました。請求した資料を見ていくうちに、OMソーラーに魅力を感じ、また、そのOMの資料の中に三澤さんが出ている。これなら話しは早いと、すぐに伺ってお話をしました。去年の3月に完成、入居したので1年と4ヶ月くらい経ちました。今、とても快適に暮らしています。」
梶谷さん 大阪府大阪市
(1996年12月入居)
梶谷さんが工務店を選んだ、その過程、家づくりまでのお話に、皆さん熱心に耳を傾けていました。
「実は、OMを知る前に大手ハウスメーカーの資料を取り寄せてました。その資料が届いた日にOMの新聞広告を見たんです。それが私の思っていた家とピッタリだった。そして、すぐに資料請求。そのうちに工務店からのダイレクトメール(DM)が届いた。そして自分が工務店を面接に行くつもりで訪れました。DMは何社か来たけど、なぜ、そこへ行ったか。それは一番早くDMが届いたし、近所だったから。社長はどんな人なのか、その人柄が見たくて。僕の家づくりを任せられる人なのか、僕の話に乗ってくれる人なのか。それを確かめるために行きました。10時に訪ねて帰ったのは夕方の6時。僕という人間も知ってもらう必要があったし、その時にオカネの話までしました。
初めにそこまで話してしまったので、あとは社長との信頼関係だけ。私にも若干、建築に関する知識があったので、設計の話や材料の話など、スムースに行きました。たった1枚の新聞から資料を取り寄せて、いい工務店と出逢えたなと思います。
でも、私自身、ものすごく足を使いました。自分の趣味も1年間はやりませんでした。参考となる本やら、OMに関する本は読み尽くしました。OMに関わる部分以外でも、家を作るための材料についての資料を取り寄せて、工務店に『これはどうだ、あれはどうだ』ということもしましたよ。外に対する断熱や気密には、『箱』としてのお金をかけるべきだと思います。中は自分の好きなようにしたらいい。そこに生活する人次第ですよね。」
山口さん 大阪府大阪市
これから家づくりを計画されるという山口さん。商業施設の設計をお仕事にされている山口さんは、その職業柄から、大変興味深いお話をして下さいました。
「私の場合は土地から探す家づくりなのですが、いわゆる建築条件付きの土地が多い。土地付き家付き、工務店付きなんですよ。注文住宅なんだけど、建築士や材料、工務店なんかはもう決まっちゃっている。自分で設計士や工務店を選ぶことができないんです。工務店側の努力で、そういった条件を取り外すことも可能であるケースもありますが、OMソーラーで建てようと思うと、土地を探すのが大変なんですよね。自分で土地を探し始めてから、そんなことに気がつきました。
それと、家を建てる場合、木を切ったりするのは設計士じゃないんですよ、当たり前なんですけど。最終的に建てるのは工務店なり、大工さんですよね。だから、そこがしっかりしてなければ、いくらいい設計をしても良いものは建たないことが多いと思います。だから工務店をきちっと選ぶことが大切です。そのためには、その工務店の建物を見て、そこがいいな、自分に合うなと思う所でお願いするのが良いと思いますね。その上で、モノは信用できるけどコストやデザインがもう一つ、という場合に設計事務所に頼む、とか…。自然素材についての情報に詳しい設計事務所、工務店もまだまだ少ないですから、気をつけなければいけませんよね。学校の授業でだって習わないし、このような話がされるようになったのもここ2、3年のことですから。いずれにしても、永く付き合っていける業者を選ぶ、ということが大切ですよね。」
余田さんの家・平面図

1階

2階
敷地面積 184.9平米
建築面積 81.40平米
延床面積 125.31平米(1F:73.72平米/2F:51.59平米)
ひまわり会会報誌『soleil7号』(1998.09)より