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福島県双葉郡・佐々木さん
2007年11月築
長いあいだ探し続けて、やっとたどり着きました。
私たちの理想の家に。
この家での心地良い暮らしが、家族の満足を育てます。
設計ファイル
立ち下がりダクトを工夫し、直接室内にも送風可能に。
「広々とした空間で家全体が暖かいこと」が家づくりの条件だった佐々木さんのOMの家。リビングの上部を吹き抜けにし、階段はスペースを生かすため、部屋の角に沿って設けられています。キッチンは家全体を見渡せる場所に配置し、周りをぐるりと回遊できるよう動線が考えられています。
壁の中に収められた立ち下りダクトは、手動で切り替えることによって床下に送り込む空気を、直接室内にも送風できるよう工夫されています。またダクトが収められた壁には、オーディオや壁掛け型テレビの電気配線が収納されていて、和室押入れからメンテナンスできるようになっています。

【左】造り付けのダイニングチェアは下が収納になっている。
【右】TV右下の送風口は立ち下がりダクトから直接室内に送風可能。
建物概要
- 在来木造2階建て
- 敷地面積:374.96m2
- 延床面積:120.9m2
(1F:65.42m2、2F:55.48m2)
家づくりと暮らし
それは描いていた理想どおり、というよりむしろ理想以上の家でした。
家中を見渡せる位置に配置したキッチン。ぐるぐると回ることができる動線に。
住んでいた家が手狭になったことから、建て替えを計画した佐々木さんご夫婦。家づくりへの第一歩は、ハウスメーカーのモデルハウスが競い合うように建ち並ぶ、住宅展示場を訪れることから始まりました。
佐々木さんが建てる家の条件としたのは、「木造で天井が高く、部屋が広々として、なおかつ暖かい家」でした。佐々木さんがそれまで住んでいたのは、ご主人のご実家の敷地に建っていた築後30年以上の古い家で、以前は大叔母様が住んでいらした家でした。
「天井が低い家で、敷居が170センチしかありませんでした。僕の身長が176センチですから、屈んで歩かないとぶつかってしまう。しかも古い家なので、隙間風が入ってとにかく寒い。部屋が3部屋あっても戸を開けると寒いので、食事も寝るのも同じ1部屋だけという生活でした」と佐々木さん。
明るく広いキッチン。進んでお手伝い。
その家での経験から、「広々として開放的で暖かい家」が必須条件に。住宅展示場でもその条件を満たす家を探したのですが、「これだ」とピンとくる家がなかなか見つからず、気が付けば2年もの歳月が流れていました。
「吹き抜けがあればと思っていたのですが、実際に吹き抜けのあるモデルハウスの担当者に伺うと、『吹き抜けは部屋が暖まらないので、できれば吹き抜けにしない方がいい』とのこと。暖かさという点を考えると、広い空間は無理なのかなと思ってしまいました」。
納得のいく家に出会えないまま時は過ぎ、(妥協するしかないのかな)という思いと、(諦めたくない)という思いが交錯する中で、通りがかりにある一軒の家に目が止まります。それは住宅展示場では見かけない、何かキラリと光るものを感じさせる家でした。すぐさま看板に書かれていた工務店の連絡先に電話をしたのです。
佐々木邸全景。南側には縁側となるデッキが設けられている。
「家を見せてほしいとお願いして、モデルハウスと社長さんのご自宅を見せていただきました。その時にすぐこれこそ夢に描いていた理想の家だと思いました。そしてその家がOMソーラーの家で、太陽の熱を使い空気によって家全体を暖めること、空気で暖めるから吹き抜けはもちろん、広い空間が可能になるということ。そして、自然のエネルギーなので身体にも環境にもいいし、ランニングコストも軽減できるという説明をしていただきました。それは描いていた理想どおり、というよりもむしろ理想以上の家でした」
「広々としていてしかも暖かい家」という捜し求めていた理想が、ついに「OMソーラーの家」というカタチとして目の前に現れたのです。そして佐々木さんに「キラリと光るものを感じさせた」ものは、工務店が一棟、一棟、住まい手に合った家を造りこんでいく、そのオリジナリティにあったことを知ったのです。
奥さまは即座に「OMの家しかない」と心を決めたといいます。そしてご主人も、「OMソーラーのことは想定外でしたので、どんなものか不安がありました」と世帯主としての思いを覗かせながらも、「妻が感じた感覚を信じてみようと思いました。自分たちに合った家づくりをしてくれる工務店に出会えたから、妥協をすることなく満足する家になったのだと思います」と、長い間捜し求めていた家にやっと出会えた喜びを、満面の笑みを浮かべながらお話してくれました。
この家は自分たちの思いを隅々にまで反映させた家です。
吹き抜け側に設けられた子供部屋の造り付けの机。
OMソーラーの家と出会ったことで、佐々木さんの家づくりがやっとスタートしました。奥さまは住宅雑誌からの切り抜きを集めておいたスクラップ帳を手に、積極的に家づくりに参加します。リビングに階段を設けたい、キッチンは家の中を見渡せる位置にしたい、キッチン周りをぐるりと回れる動線に、子ども部屋の壁は淡いピンクに、など間取りから素材や色、形まで、「設計士さんにも大工さんにもわがままを言って希望を叶えてもらい、家具もほとんど造り付けで作ってもらいました」という奥さま。
こうして完成した佐々木さんのOMの家は、こういうふうに暮らしたいという思いを隅々にまで反映させた、佐々木さんのためだけのオリジナルの家です。それまで住んでいた家での不自由な思い、その経験を活かしてどうしたら暮らしやすい家になるのか、どういう家が居心地良いのかを見つめ、家づくりに臨んだ佐々木さん。既成の家々が並ぶ住宅展示場の中で、他の誰のためでもない自分たちのための家を捜し求め、見つからなかったのも、仕方のなかったことなのかもしれません。

【左】家の北側には雪が残っているのにOMの家は暖かい。
【右】お風呂場は流し場も床暖房を効かせている。
足元をすっきりさせた洗面カウンター。
壁土に家族の手形を押した記念品が玄関に飾られている。
「何でも希望を言って下さい」と、家づくりの専門家である工務店の声に後押しされ、自分たちの思いを率直に伝え、その思いがカタチになっていく喜び。プランを練り上げていった半年間、そしてご主人から「施工管理者みたい」と冷やかされつつも、現場で理想の家が建ち上がっていく過程を見つめ続けてきた工事期間、奥さまは毎日本当に楽しかったと振り返ります。
以前は、「家に帰ると寒いから、できるだけ暖房のきいている職場にいたかった」と言うご主人も、今では「外はまだ先日降った雪が残っていますけど、家の中はOMだけで20℃を越えているんですよ」と、家に帰るのが楽しみになったと大満足。
希望通り吹き抜けのある広い空間の中で、どこにいても寒さを感じない暮らしを楽しみ、家中を元気に走り回る子どもたちの姿を、微笑ましく見つめながら佐々木さんは思うのです。「理想の家を諦めなくて良かった。OMソーラーの家と出会えて本当に良かった」と。
