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福井県福井市・堀川さん
2001年12月築
住まいネット「ひまわり会」に参加。
OMの家に住む人たちの温かい返事が
私たちの家づくりを応援してくれました。
設計ファイル
2階にリビングを設けたことで、1階にオープンスペースが誕生。そこが社交の場に。
リビングとダイニングキッチンを2階に配置した、堀川さんのOMの家。
OMソーラーによる暖かい空気を上へ上げるために、吹き抜けとメーターモジュールの幅広の階段を利用しています。
「中庭や土間もいいな」と考えていた奥様。そこで雰囲気だけでもと、1階の吹き抜け部分のホールにテラコッタを使用。夏はひんやりと気持ちが良く、冬は暖かさを保持し、また掃除のしやすさも魅力で、導入して良かったとのこと。
1階南側に設けた寝室は、部屋の中央に仕切り代わりの箪笥を置き、残りの半分はオープンなままの部屋に。そこから中央のホール、北側の和室へと続く伸びやかなスペースが生まれ、大勢の友人を受け入れる社交場となっています。

【左】2階はOMによる暖気の通り道である階段を中心に、回遊式に段差なく部屋が連なる。
【右】テラコッタの敷かれた1階ホール。ダクトはご主人がマニラ麻を巻いて仕上げた。
建物概要
- 在来木造2階建て
- 敷地面積:207.95m2
- 延床面積:161.68m2
(1F:84.00m2、2F:77.68m2)
家づくりと暮らし
OMの家に住んでいる人の体験を聞いたことで、迷いがなくなりました。
写真は2階リビング。2階にリビングを設けるかどうか迷っていた堀川さんは、
ひまわり会で実際に住んでいる人から体験を聞くことにより、踏み切ることができた。
堀川さんご夫妻が、「いずれ家を建てよう」と、所々に畑が見え隠れする住宅地の一角に土地を購入したのは、団地住まいをしていた頃のことです。その後、集合住宅での生活に窮屈さを感じ、団地を出ると決めた堀川さん。しかしすぐにはその土地に家を建てるという展開には至りません。
その理由を、「なんだか踏ん切りがつかなかったから」、と堀川さんは言います。確かに『家を建てる』というのは大きな決断を迫られる作業です。『タイミング』もあるでしょう。
しかしそれよりも大事なのは、「こういう家に住みたい」という明確なビジョンを持つこと。「踏ん切りがつかなかった」という気持ちの奥では、そのビジョンがまだ育っていないことを、どこかで感じていたのかもしれません。
北側より臨む堀川邸玄関口。
右手のご主人と奥さまの車が並ぶ木製カーポートには、ご主人手づくりの棚が設けられ冬用のタイヤが収納されている。
そんなわけで団地を出た堀川さんは、「とりあえず」、と中古住宅を購入します。息子さんが学校を変わらなくていいように、購入した土地と同じ学区内であるという条件を優先したため、家の内容の方が疎かになってしまいました。その家は、「店舗兼住宅だった家で、細長い敷地の南側に店舗部分、その奥に居間と台所があったため、昼でも電気を点けないと暗い。冬は建物が古いので寒かった」のだとか。しかし、その家での不自由な暮らしが、反対に「こういう家に住みたい」という思いに、少しずつ肉付けをしていったのです。
また、仕事の上でお年寄りがトイレや風呂場など、家の中の温度差によって事故に遭遇する現場を目の当たりにしていたので、「温度差の少ない家がいい」ということも切実な願いでした。ほかにも、自然素材の家、高い天井のある家など、雑誌などで 「これは」と思った写真を切り抜いてファイルにするなど、堀川さんの家づくりへのイメージは日に日に膨らんでいきました。
畳が敷かれたリビング。座ることにより、勾配天井までより開放的な空間が生まれる。
そうした時にたまたま目にしたのがOMソーラーの新聞広告でした。「これしかない」。直感的に感じたという奥様。一方、「ここは日本海側だし、そんなに効果が期待できるわけがない」とご主人の反応は冷ややか。それでも、「どうしても譲れない」と頑強に主張する奥様に根負けし、しぶしぶOMの資料に目を通してみると、「読めば読むほどだんだんOMに傾いていった」とご主人。
さらに気持ちを固めさせたのが、Web上でOMの家に住んでいる人たちや、これから家づくりを考えている人たちが感想や質問などを語り合う、「住まいネット『ひまわり会』」の存在でした。
「資料で『ひまわり会』の存在を知り、ちょっと覗いてみたら面白そうだったので登録しました。そこでいちばんの疑問点であった寒い地域でのOMの効果について聞いてみると、実際に住まわれている方から暮らしぶりの様子など、驚くほどたくさんのお返事をいただきました。やはり実際にOMの家に住んでいる人の体験を聞いたことで、OMで建てることに迷いがなくなりましたね」
もったいないと思うようになる、そういう気持ちになれたことが大事。
ゴミなどの運び出しのために設けた、2階台所に通じる屋根つき外階段。
家づくりに関する情報はあまたあるものの、では「実際に暮らしてみてどうなの」という、住まい手にとって肝心な情報はなかなか伝わらないもの。その点、すでにOMの家に住んでいる人と、これから家づくりを考えている人が自由に意見を述べ合う『ひまわり会』は、堀川さんにとって、知りたい情報の宝庫だったといいます。
中でも、2階をリビングにするかどうかという点について意見が聞けたことは大きな収穫でした。昼でも電気をつける暮らしはもうごめんと、現在は畑になっている南側の土地に、もしも建物が建っても暗くならないように、新しい家は2階に台所とリビングを設けたいと考えていた堀川さん。
太陽光発電の状態をチェック。
もったいないという気持ちが芽生えたことが大事。
その計画について書き込むと、実際に2階をリビングにしたOMの家に住んでいる人から、「2階リビング、こんな工夫をしています」とその暮らしぶり伝える便りが。また、「2階をリビングにすることで風呂場と洗面をどこにするか、OMの効果は?」という率直な意見や参考書籍の紹介まで、予想以上にたくさんの反響が返ってきました。そしてそれらの意見を検討し、熟慮した結果、堀川さんは「やはり2階リビングで」とプランを決断できたのでした。
さらにせっかくOMで建てるのだからと、「太陽光発電と雨水利用も取り入れたい」と、それらについても「ひまわり会」で意見を交し合い、納得して導入を決めたといいます。
玄関に続くすっきりとしたアプローチ。玄関扉を開けると爽やかな風が通り抜ける。
「太陽光発電や雨水利用というと、中にはどれくらいで元がとれるの?と聞く人がいますけど、僕たちは損得勘定で導入したわけじゃない。それによって電気や雨水がもったいないと考えるようになる、そういう気持ちになれたことが大事なんだと思います」。
こうして2002年に完成した堀川さんのOMの家は、希望どおり2階に主な生活の場となるリビングとダイニングキッチンが設けられました。一階はご夫妻の寝室のほかは特に用途を設けないオープンなスペースで、息子さんの野球仲間や友人など、多い時で40人近くも集まるという絶好の社交場となっています。
失敗も経験し、ちょっぴり回り道もしたけれど、機が熟すのを待つようにOMの家と出会った堀川さん。
せっかくOMの家に住むのだから雨水利用も導入。トイレと散水に使われている。
その道のりにはOMの家に住んでいる人たちの貴重な実体験や、温かな励ましがありました。たくさんの人が、より快適に暮らすために様々な工夫をしていることなど、『ひまわり会』を通じてそれらを知ったことで、心強く感じ、家づくりをする上で大きな力となったのです。「こういう家に住みたい」という思いを温め、多くの人の意見や知恵を取り入れて、納得のいく家づくりを行った堀川さんのOMソーラーの家。堀川さん自身の「住まい」に対する意気込みが伝わってくる家でもあります。
