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宮崎県都城市・立川さん
2007年4月築
大都会の喧騒を離れ、雄大な自然の懐へ。
吹き渡る風、きらめく光、飛び回る鳥たち、
急ぐことも競うこともなく、ゆったりと。
忘れていた風景が、今、ここにある。
設計ファイル
美しい景観を取り込んだシンプルな正方形の家。

立川さんのOMの家は、縦10m×横10mの延床面積約100平米という正方形の平屋のお宅です。美しい景観を生かして霧島連山や鰐塚山地が見えるよう窓が設けられています。窓は景観を眺めるとともに、風の通り道でもあります。
間取りはリビングを中心としたシンプルなつくりで、寝室と和室と水周りが田の字型に配置されていて、玄関からリビングに抜ける廊下にはPCの作業場を設け、書斎としても使えるように工夫しています。
トイレは将来に備えて浴室の奥に予備のトイレを設けています。また、主となるトイレと浴室の間には坪庭があり、トイレからも浴室からも庭の眺めを楽しむことができるとともに、夜は庭の照明が薄明かりとなって、足元を照らしています。
建物概要
- 在来木造1階建て
- 敷地面積:486.59平米
- 延床面積:99.8平米

【左】玄関から居間へ抜ける廊下に設けられたPCの作業場。
【右】トイレと浴室の間に設けられた箱庭。照明が美しい。
家づくりと暮らし
OMの家で暮らしたら、もう元の暮らしには戻れません。
お料理が得意だというご主人。いっしょにキッチンで作業。
「温かい田舎で暮らしたい。」
2人の子どもさんの自立を見届けた立川さんご夫妻は、住み慣れた大阪を離れ、以前から憧れていた田舎暮らしを計画しました。2人とも寒がりなので、「温かいところを」と、目星をつけたのは当時娘さんが住んでいた鹿児島近辺でした。
田園風景の中にある立川さんのOMの家。
ところが条件が「温かい田舎」だけでなく、「景観が良いこと、地域の安全性、生活の便が良いこと」なども加わっていたため、土地探しは難航します。さらに、奥様の「趣味の社交ダンスが続けられること」も外せないとなると、的はさらに絞られてきます。
アプローチから玄関へ。落ち着きのある佇まい。
大阪で暮らしながらの土地探しですから、「時間的にも経済的にも大変だった」という立川さん。ところが、そんな中でも、偶然にも一つの出会いを引き寄せます。
「大分県の住宅供給公社の分譲案内を取り寄せた時に、OMソーラーの建売住宅があり、そのパンフレットでOMが太陽エネルギーで暖房していることを知りました。」
エアコンが苦手な奥様は、すぐに「これがいい」と感じたといい、また最初は、「ソーラー=太陽電池というイメージだった」ご主人も、パンフレットを読むにつれ、「本当に太陽で床暖房ができるのだろうか」と、次第に興味を抱き始めます。
居間南側のデッキから霧島連山の風景が楽しめる。
それからの土地探しは、OMの見学会がスケジュールに組み込まれ、実際に立川さんがOMの家を体験したのは、3月のまだ寒い時期のことでした。「外はブルブル震えるぐらいだったのに、家の中は暖房なしでも暖かかった」とご主人。その見学会以降は、「温かいところを」との思いは、「OMの家ならもう寒さも怖くない」に変化していったのです。
玄関へと続く石畳のアプローチ。
「OMの家を建てる」という条件がさらに加わった土地探しですが、それからまもなく、探していた鹿児島から車で1時間ほどの宮崎県都城市に、「これこそ探していたところ」と思える土地をやっと見つけることができました。「九州は出張などでほとんど回りましたが、宮崎県だけは来たことがなかった。そこに長い間探し求めていた場所があったなんて不思議です」。
この土地にしかないもの、そこに自分が居るという実感が大事。
下駄箱と並んで小物の収納スペースがある。
宮崎県の南西、鹿児島県との県境にある都城市。霧島連山、鰐塚山地などの山に囲まれた都城盆地の中にある、自然に恵まれた牧歌的な風景の広がる場所に、2007年4月、立川さんのOMの家は建てられました。
「インターは近いし、土地柄も調べてみると予想以上に良くて安全だし、病院や買い物も大阪にいた時よりもかえって便利なぐらい。なによりここには僕らが忘れていた風景があるんです」とご主人。盆地特有の寒暖の差が激しい土地ですが、「OMの家なら完璧です。というよりOMの家だからこそ住めるところじゃないのかな」と胸を張ります。
庭の見える和室は客間として使用。
大阪で暮らしていた時は、「20年ほど前に建てた注文住宅でしたが、暖房器具を使っている部屋は暖かくても、廊下は寒い。2階も寒い。寒いところから暖房をつけている部屋に入ると暑すぎるという状態だった」そうで、それに比べたら温度差の少ないOMの家は、「魔法に掛かっているみたいです」と絶賛。「もう元の暮らしには戻れませんよ」と笑います。
OMの家に満足し、「どうしてみんなOMの家に住まないのかな」といぶかるご主人ですが、「笑い話ですけど、実は‥」と見学会でのある出来事についてお話してくれました。
「大阪での見学会の時ですが、ある女性が『OMってどのくらい涼しいんや?何度ぐらいになるの?』と質問していたんです。ボタン一つで涼しくなるエアコンみたいに思っているのでしょうけど、そういう人にはOMの家は合わないかもしれません。」
地球に負荷を掛けない環境共生技術で、自然と呼応しながら暑さ寒さを意識しない、ほど良い室内環境をつくり出すOMソーラーシステム。夏は冷蔵庫のような冷たさを、冬は半袖でいられるような暖房をと、過刺激的な冷暖房に慣れた人には物足りなさを感じるかもしれません。けれども太陽と風のエネルギーを活用することで、冬は縁側の日向ぼっこの温もりを、夏は木陰のホッとする涼しさを家全体に行き渡らせる「気持ちの良い家をつくろう」、というのが、OMソーラーが提案する家づくりなのです。この理解があればこそ、立川さんのような「もうOMのない暮らしなど考えられない」という満足に繋がっていくのです。
洗濯機の奥に見えるのは予備用のトイレ。
自分たちらしい暮らしをしたいと、住み慣れた土地を離れ、理想通りの温かな田舎にOMの家を建てた立川さんご夫妻。友人には「知らない土地で大丈夫か」と聞かれるそうですが、「もともと場所が変わることへの違和感はないし、子どもたちも自分たちも親離れ子離れできているので、何の問題もありません。それよりも霧島連山や畑が見えたり牛が鳴いていたりと、この土地にしかないもの、そこに自分が居るという実感が大事」だという立川さん。
都城市にOMの家を建て、1年が過ぎました。現在はご夫婦連れ立って、美味しい食材を探して歩くのが楽しみなのだといいます。
寝室の窓から鰐塚山地の山々が見える。
「地元で採れた新鮮な旬の食材が、目が飛び出るほど安く買えるんです。何でも揃っていますけど、旬が過ぎれば置いていないので、野菜には旬があるのだということを改めて教えられました。野菜だけでなく、お肉もお魚も美味しいの。この前はヒラメを買ったらおまけにエンガワをつけてくれたんですよ」と明るく笑う奥様。
責任ある仕事や子育てに人生の半分を費やしてきたご夫妻は、これからは2人手を携えてのんびりと旬を味わいながら、お気に入りの土地、太陽の温もりのする気持ちの良いOMの家で、豊かな時間を築いていかれることでしょう。
