Interview

Interview 01

「自然とともに過ごす」
木材一つひとつまで
こだわり抜いた
四季を感じる保育園

みつまた保育園 理事長 村山祐一さん、
園長 村山良子さん

Editor:横田大(Camp) Writer:カツセマサヒコ Photo:豊島望
「保育園は、子どもたちだけの場所じゃない。訪れるすべての人に居心地の良さを感じてもらいたい」みつまた保育園の理事長の村山祐一さん、園長・村山良子さんご夫婦は、あたたかな陽が注ぐ園内で、これまでたくさんの子どもたちが過ごしてきた施設について、振り返る。40年以上の歴史を持ち、親子2世代にわたって愛される同園の空間づくりとは。またそこにOMソーラーを選んだ理由は、いったいどんなものだったのだろうか。

泣いていた子どもも泣きやんでしまう、
やさしい木の匂いに包まれた空間

―昭和51年に創設されたみつまた保育園ですが、老朽化に伴って全面改装されたのが平成16年だそうですね。それから10年、当時を振り返ってどのような想いがあったのか聞かせていただけますか?

村山祐一さん(以下、理事長)
最初から決めていたのは「できるだけ子どもたちを木に触れさせたい」ということです。日々の生活の中で、子どもたちが歩いたり走ったりする床がタイルだと冷たいでしょう? でも木の床なら暖房の熱もほんのりと伝わるし、湿度も調整してさらっと感じます。木肌を生かすような良いワックスさえ見つかれば、夏は素足、冬でも靴下だけでいられる。四季のある日本には、木をふんだんに使うことが向いていると思うんです。
村山良子さん(以下、園長)
一時保育のための施設として建てた「ひまわりルーム」は、とくに象徴的だと思います。平成4年ごろでしょうか。群馬県にある赤城山にいい木材があると聞いて、大工さんと一緒に現地まで見に行ったんです。そこで気に入ったものを使って「ひまわりルーム」を建てたのですが、床も壁面も独特の香りがして心地良い。職員も「泣いていた子どもをそこに連れていくと、落ち着いて泣きやむ」と言います。日々の暮らしから、木の力を実感するばかりです。
理事長
もうひとつこだわったのは、食べるところ、遊ぶところ、寝るところを一緒にせず、できるだけ分けたこと。敷地の広さを利用して、それぞれの部屋がきちんと役割を担うようにしたかったんです。
たとえば、子どもたちが昼食を食べるスペースでは、調理場の窓を低い位置に取り付けて、調理している様子を園児たちが見られるようにするなど、コミュニーケションが生まれやすくしています。各部屋の機能性を上げるために、空間を分ける。そうすることで、それぞれの部屋の意味が子どもたちにも自然とわかってもらえるよう設計しました。

―子どもたちのことを考えて建てた結果、このカタチになったんですね。

園長
そうですね。さらに言えば子どもたちだけではなく、保護者の方も含めて、保育園に訪れるすべての人が心地良い環境をつくりたい、と思っています。私が一番気に入っているところは、玄関とその周り。あえて広くつくっていて、保育室までの距離をとるようにしました。
園長
玄関横には「ちょこっとコーナー」という名の、親子で保育園帰りに絵本を読んだり、遊んだりするための場所を設けています。都市部の保育園では、玄関を開けるとすぐに“子どもたちの空間”が広がっていて親子のためのスペースがないところが多いんです。保育園は親子で来る場所なのだから、保護者の方にもホッと一息つける場所が必要だと思ったんですね。だから、保育園に到着してからも親子の会話が続き、そのまま自然と保育室に迎えられるような空間をつくりたかった。お子さんを預けるときに「保護者の方も安心して迎え入れていますよ」という雰囲気を持っていると、より安心できると思って、このスペースを設けたんです。

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自然と一緒に暮らしていることを実感できる、穏やかな空間