築20年の平屋を全面改装。ゼロエネルギーで暮らす終のすみかへ。

改修のポイント

この住宅は、築20年の平屋で、隣地の住宅計画、地盤の不同沈下の状態があり、敷地内で曳き屋を行い、土地を柱状改良する地盤強化を行っています。
終の棲家へ改修するために、安全な間取りと、冬暖かく、温熱環境のバリアフリーを目指した改修を行いました。

温熱改修

大屋根を持つ平屋の建物で、居住スペースに対して大きな集熱面を確保できるため、集熱量を妨げず発電まで行えるOMクワトロソーラーを採用し、夏場の発電量確保のため緩やかな勾配に太陽光発電を、冬場の集熱確保のために急勾配に集熱パネルを載せ、2段勾配の切妻屋根に変更しています。
床下蓄熱の工夫も、通常のコンクリート蓄熱に加え、水を入れたポリタンクで蓄熱量を増やす試みをし、断熱性能を全面的に上げて、無暖房住宅を目指しました。

温熱改修で改善した温熱環境とエネルギー消費量

改修前後の居間の室温は、夏場は変化がないものの、冬場は平均して約8℃も上昇しています。また計測したすべてのポイントで15℃を下回ることがなく、新築のOMソーラーの住宅と遜色のないレベルの温熱環境が確保されています。
改修前はガスと電気を使用していましたが、改修後はオール電化し、太陽光発電の余剰買取対象住宅としました。エネルギー消費量については、特に電力では発電量が消費量を上回り、また改修による温熱環境の改善がエネルギー消費量を減らし、売電量を増やす結果となったことから、ネットゼロエネルギーハウスが達成されています。

その他の改修

既存建物の地盤が軟弱だったことから建物横の土地を柱状改良し、その上に新たに基礎を打設し、耐震補強を施しながら外観・内観を含めて全面的に変更する大掛かりな改修を行っています。

改修後の南側外観。勾配の緩いところで太陽光発電、勾配の急なところで太陽集熱を行う、二段勾配の屋根。

改修後の南側外観。勾配の緩いところで太陽光発電、勾配の急なところで太陽集熱を行う、二段勾配の屋根。

室内は、全面的に間取りが変更されて、和室の続き間と広縁は、リビングと寝室へ。ロフトも新たに設けられた。

室内は、全面的に間取りが変更されて、和室の続き間と広縁は、リビングと寝室へ。ロフトも新たに設けられた。

改修前の外観と、リビングへ生まれ変わる前の和室。

改修前の外観と、リビングへ生まれ変わる前の和室。

改修前後の冬の室温比較グラフ

改修前後の冬の室温比較グラフ

改修前後の間取り
エコリノ読本
OMソーラーでの改修は、エコリノ読本で詳しく解説。
本事例についても詳しいデータとともに紹介されています。

エコリノ読本
種類:書籍
出版社:新建新聞社
発行日:2014年8月31日

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